11月12日~13日にかけて、第57回会長杯争奪卓球大会Bブロックが実施されました。Bブロックは3部以下の大学が出場する大会で、優勝すると来年度の全日本大学選手権大会への推薦出場権が得られます。しかし、3部以下といえども決して侮れるものではありません。リーグ戦でも鎬を削る慶応義塾大学や東海大学、各地区の強豪高校でレギュラーメンバーだった選手も出場する、優勝するのは容易ではない難関な大会と言えるでしょう。
今大会で最も躍進したのは佐々木啓人(2年)。準決勝で慶応義塾大学の山本に3-1で勝利し、決勝に進出。相手は同じく慶応義塾大学の野村。秋田県出身で戦績2段を持つ、実績では格上との対決でした。1セット目を12点・2セット目を6点で先取されるも、堅実かつ攻撃的なプレーで3セット目を8点・4セット目を7点で奪い返します。しかし、最終セットはあと一歩及ばず、悔しい準Vとなりました。
結果こそ涙を吞むものでしたが、その後の大会でも順天堂大学のレギュラーメンバーにフルゲームまで持ち込ませるなど、昨年度と比較しても特に目覚ましい成長を見せております。来年度、佐々木がどのような戦果を挙げるのか、こちらも注目です。
10月21日から24日にかけて、 第91回 全日本大学総合卓球選手権大会 個人の部が開催されました。ダブルスは8月に行われた関東予選を通過した、中村藍子/泉月(4年/1年)ペア・本山惺也/鈴木恵大(2年/1年)ペアと、昨年の会長杯を優勝した香坂海斗/原田尚輝(2年/2年)ペアが。シングルスは昨年の会長杯を優勝した武川司紗(4年)と、4月の新人戦でベスト4となった中村泉月が単複の出場となりました。
ダブルスは初戦で、本山惺也/鈴木恵大ペアが朝日大学(岐阜)のペアに0-3で、香坂海斗/原田尚輝ペアが関西学院大学(兵庫)のペアに1-3でそれぞれ敗北。香坂/原田ペアは3・4セット目にはデュースに縺れ込み、遊学館・愛工大名電出身の強豪相手に互角に渡り合いました。チャレンジャー精神溢れる“アツい”試合を展開しました。本山/鈴木ペアもストレートではあるものの、鈴木の前陣の素早いドライブや本山の強烈な攻撃など、息をのむ場面が多くありました。
女子は初戦で中京大学(愛知)のペアに3-2で、続く2回戦も立命館大学(京都)のペアに3-1で勝利。特に立命館大学のペアは2人とも3段を取得している強者でしたが、アグレッシブな攻めで攻略。目を見張る試合でした。
3回戦で芦屋大学(兵庫)のペアに1-3で敗北しましたが、姉妹で臨んだ最初で最後の全日本大学選手権。素晴しい活躍を披露しました。
そして、シングルス。当大会10日前に全日本選手権の千葉県予選を突破し、来年1月の本選への切符を手にしたばかりの武川司紗は、1回戦で京都産業大学(京都)の選手に3-2で勝利。9点で取られ8点で取り返しデュースが2回と、シーソーゲームの様相を呈しておりましたが、最終セットは6点で取り切り初戦突破となりました。2回戦では関西学院大学(兵庫)の選手と対戦。果敢に攻めていきましたが、あと1点が届かず1-3で敗北。しかし、どのセットも紙一重の点差で、どちらが勝ってもおかしくない“アツい”試合でした。
他方、単復出場の中村泉月は初戦で神戸松蔭大学(兵庫:旧神戸松蔭女子学院大学)の選手に1-3で敗北。これも紙一重の試合で、2セット目以降すべてデュースでした。最終セットは14-16と本当に僅差となり、こちらも手に汗握る非常に“アツい”試合を繰り広げました。
今回の全日本大学選手権大会では東経大からランク入りした選手は居りませんでしたが、選手たちは、魂を燃やして全身全霊で闘い抜きました。この舞台に駒を進められたのも皆々様の応援があってからこそでありましょう。この場をお借りして感謝申し上げます。ご声援ありがとうございました。
女子は9月10日~12日に、男子は同月27日・28日に秋季関東学生卓球リーグが実施されました。特に男子は2部復帰のための非常に大切なリーグ。1敗も許されません。
女子は春に引き続き、1年生の中村泉月が躍進。今季リーグもシングルスは2セットも取られることなく全戦全勝。なんと1年次は9勝0敗と圧倒的な実力をまざまざと見せつけました。しかし、あと一歩が届かずチームは2勝3敗の4位という結果に。春よりも1ランク上とはなりませんでした。
そして男子。何としてでも入替戦にこぎ着かねばならないと、3部の舞台で怒涛の連勝。
東京電機大学・慶応義塾大学は4-2で、神奈川大学・東京大学・千葉商科大学には4-0で下し、5勝0敗でAブロックを難なく突破。 迎えた3部決定戦では立教大学と対戦。先鋒を取り、次鋒を取られ、3番手を取り…とシーソーゲームの展開に。4番のダブルスは0―2スタートとなり劣勢でしたが、3セット目を14-12で勝ち切ると形勢逆転。4セット目を8点で収め、最終セットでは関根の見事なバックドライブが炸裂。劇的勝利を収めました。
しかし、それでも一筋縄ではいきません。5番の武川司紗がセットオールの末に敗れ、6番手の建部春久にバトンが回ります。これも接戦を強いられ、勝負はフルゲームの死闘に。最後は4年生の意地を見せ、14―12で勝利。これにより入替戦へ駒を進めました。
入替戦。相手は春と同じく順天堂大学。前回は防衛側でしたが今回は挑戦者側として臨みました。先鋒は本山惺也。相手は前回の入替戦で敗北した選手です。勇猛果敢に攻めていきましたが、それでも相手の力量を覆せず0-3で敗北。続く次鋒もスコアは競ったもののストレートで敗北。
流れが順天堂大学側になっていたこの場面で、3番の池田幸将が見事なカットと会心のドライブを見せつけ3-1で勝利。曇天に光が差す様な1点でした。
ただ、やはり順天堂大学の壁は高く、ダブルス・5番手も取られ1-4を以て東京経済大学の敗北。2部復帰とはなりませんでした。
男子は途轍もなく悔しい結果となってしまいましたが、何はともあれ今年のリーグ戦は終了。建部春久・田中梨々花はこれにて引退、武川司紗・中村藍子は10月の全日本大学選手権を以て引退となります。
最後に、今年度のリーグ戦も応援していただき誠にありがとうございました。10月には全日本大学選手権が、11月には年内最後の個人戦がございます。今年度、最後まで応援していただけると幸いです。そして、1年次より主力として死力を尽くして闘い抜いた4年生たちに最大限の感謝を記し、活動報告を締めさせていただきます。
8月25日・26日の2日間で全日本大学総合卓球選手権予選・関東ブロックが実施されました。この大会は10月21日〜24日に大阪府堺市にて開催される全日本大学総合卓球選手権大会出場への大切なステップです。一方で、1部リーグのレギュラーメンバーや、世界大会で活躍している選手などを打ち倒さないと通過できない非常に狭き門でもあります。
そんなハイレベルな予選会ですが、今年は東経大からダブルスが2組予選を通過。
女子は春季リーグ戦や先月の全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部でも起用され、東経大の要とも言える、中村藍子・泉月ペア(4年・1年)が代表に。中村泉月は春の新人戦でベスト4に入賞し、シングルスは推薦を獲得しているため、これで単複出場となりました。
そして男子は本山惺也・鈴木恵大ペア(2年・1年)が代表入り。決定戦前で専修大学で1位のペアを3−1で制し、代表決定戦で明治大学で3位のペアをフルゲームの末、9点で勝利。漫画の主人公さながらの活躍は、筆者が理想とする「感動を与える選手像」そのもので尊敬と憧れの念を抱きました。
残念ながらシングルスの通過者は居りませんでしたが、この結果から、シングルスは推薦の武川司紗(4年・昨年度会長杯優勝)と中村泉月(1年)が、ダブルスは推薦の原田尚輝/香坂海斗ペア(2年・2年・昨年度会長杯優勝)と中村藍子・泉月ペア、本山惺也・鈴木恵大ペアが全日本大学総合卓球選手権大会本選へと駒を進めました。この間に秋季関東学生リーグが開催されるため、当人たちは調整が大変ですが1勝でも1点でも多く取れるように努力しております。取り分け、4年生にとっては最後の全日本大学なので彼らの思いも一入。筆者としましては、応援してくださる皆様にはリーグ戦も全日本大学もどちらも同じくらいに注目して頂き、そして同じくらいに熱くご声援いただければと感じております。

7月3日~6日にかけて、全日本大学選手権大会・団体の部(通称“インカレ”)が四日市市総合体育館で開催されました。当大会では関東学連所属の大学は2部4位までが推薦で、それ以外は予選を経て選抜された大学が出場できます。我々卓球部は女子が春リーグで2部4位で推薦・男子が予選を通過しての出場となりました。
男子は予選リーグで早稲田大学・東北福祉大学と対戦。前年度秋季関東学生リーグ1部優勝校且つ今大会優勝候補と今年度春期東北学生リーグ1部優勝校という、圧倒的に実力差のあるリーグに入れられました。それでも奮戦。早稲田大学戦では2番で、池田幸将(3年)が磯村拓夢を3-1で下しました。
対する女子。予選リーグは神戸松蔭女子学院大学・岡山大学と対戦し、予選2位で通過。今年度春季中国学生リーグ1位に打ち勝ち、決勝リーグに駒を進めました。決勝リーグでは金城大学(石川県)と対戦。田中梨々花(4年)と中村藍子・泉月(4年・1年)ダブルスが勝利するも、2-3で敗退となりました。