言語学習を科学する

問題を発見し、適切な証拠から、適切な推論を経て、明確な結論に至る

ゼミのテーマには、誰かに教えてもらった学習方法や、英語教材の広告を鵜呑みにするのではなく、「英語学習」について客観的な方法で系統的に検証しましょうという気持ちを込めています。
応募者のなかには、「適する学習方法は個人間で違う気がする。本当は何が効果的なのかを知りたい」という学生が少なからずいます。この漠然とした疑問だけでは研究になりませんが、文献を読んだり、学会や研究会で研究発表を聞いたりして、それぞれの研究課題を見つけていきます。
ゼミ生の研究テーマには、国内外の英語教育政策、英語学習に対する動機づけ、学習方法が英単語記憶に及ぼす効果など、幅広い内容があります。過去には、アルコール摂取によって発音は良くなるのかを検証したゼミ生もいました。いずれの研究も適切な手順を踏み、検証したい要因以外の影響をできる限り排除し、科学的検証といえるものをめざしています。問題を分析し、解決策（仮説）を立て、それを測る手段（データ収集方法、対象者）を考え、データを分析し、明確な結論を導くことが目標です。