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教職課程担当メッセージ

2024年度更新

主任メッセージ

教職をめざす皆さんへ

教職課程担当 主任
高井良 健一(全学共通教育センター教授)

本学の教職課程では、全学部で教員免許状の取得が可能です。学部学科によって取得できる免許状は違いますが、教職課程に学ぶ学生は、学部や学科の壁をこえて教職に関する専門知識を高め磨くために学びあっています。他学部の学生とふれあうことで学びや興味の幅を広げることができるのも本学の教職課程ならではの魅力です。
子どもたちの人生に大きな影響を与える教師は、まず何よりも自分自身が学び続けて、成長を希求することが大切です。教師は、教科内容の専門性とともに、教育やケアの専門性が求められる、知的にも人間的にも細やかさが求められる高度な仕事です。模擬授業もできる教職ラウンジ、個性豊かな教員スタッフ、同じ目標をもつ学生たち、本学の教職課程には、高みに向けて学ぶための環境が整っています。
そんな東京経済大学の教職課程では、よりよい未来を創るために、謙虚に学び続ける学生を求めています。

担当教員メッセージ

学ぶことの意味を問い直す

教職課程担当
田中 昌弥(全学共通教育センター教授)

「なぜ勉強する必要があるの?」と中学生や高校生に疑問を呈されたら、皆さんはどう答えますか。「受験のため」と言うのも、あるいは現実的な返答かもしれません。でも、学ぶことをそうしたレベルでのみ捉えてしまうのはとても勿体ないことです。
この問いについての考え方は様々にありますが、本学が掲げる「考え抜く実学。」という標語も一つの手掛かりになります。「実学」と言うと、一般には、直接的な実用の範囲で役立つ学問がイメージされるでしょうが、より深く自分の人生と社会の見通しを考える知も重要になります。実際の仕事や生活において適切な判断をくだすには、そうした知の足場が不可欠だからです。
教科の指導において、決められた内容を単に伝えるだけの教師に担当されるか、教科の内容が含んでいる意味を生徒と一緒に考えてみる教師と出会うかは、生徒のその後の人生に大きく影響する可能性があります。そして、学ぶことの意味を生徒と共に考え続けることは、教師自身の人生も有意義なものとするでしょう。教職は、容易くはありませんが、生徒たちと一緒に考え、学び続けることで自分も成長できる素晴らしい仕事です。
学ぶことの意味や人間の成長について関心のある人は、ぜひ将来の選択肢として考えてみてください。

社会性を鍛え、専門性を磨こう

教職課程担当
寺田 佳孝(全学共通教育センター准教授)

教職課程の授業では、教育の目的、人間の発達と心理、学習の仕組みとそれに見合った教育方法、そして現代の学校・教育の課題等、幅広いテーマが扱われます。これらの内容について、教職課程を履修している学生たちは、グループでの調査や発表を通じて協同で学んでいます。
それは学校・教育について学ぶ一方で、「論争的なテーマについて考え、自分の意見を構想する」「他人の意見を聴き、自らの考えを批判的に振り返る」等、社会性を鍛えることでもあります。これらの知識と社会性は、教員になるかどうかを別にして、将来、市民社会で生きていくうえで欠かせない資質です。
もっとも教職課程の学びと並行して、みなさんは所属の学部で政治学、国際政治学、経済学、経営学、法学、言語学、社会思想等について専門的に学ぶことになります。このことは一方で、学習の負担が増えることを意味します。
しかし他方で、自らの専門領域を決めて深く学ぶことは、将来教員となったときの「強み」となります。そうした専門性が、生徒を引き付ける教員の「個性」を生み出すのだと思います。
教職課程の言葉としては不思議な気もしますが、身の回りのことに広く興味・関心を持ち、どんなことでもいいので好きなことを見つけ、徹底的に取り組んでみてください。 そのことが結果的に、生徒を惹き付ける自らの魅力になるはずです。