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2021年度入学式 理事長祝辞


新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
また、ご家族並びに関係者の皆様に、心よりお祝い申し上げます。
本日、約1700名の新入生の皆さんを本学にお迎えできました。教職員一同大変嬉しく思っております。
本学は明治・大正・昭和の激動の時代に、一代で大倉財閥を築き上げた大倉喜八郎により、1900年(明治33年)、赤坂葵町に大倉商業学校として創立され、昨年10月23日に創立120周年の輝かしい歴史を刻みました。
大倉喜八郎は明治維新後まもなく1872年(明治5年)、日本の民間人としては初めて、アメリカ・ヨーロッパを一年以上かけて視察し、帰国後すぐに日本で初めての総合商社にあたる、大倉組商会を設立しています。
以後、あらゆる業界で200社以上の会社設立に、渋沢栄一らと共に参画しております。
大倉翁が開校より、学生に語り続けた一貫した強固な考えは、欧米に負けない商業・経済に精通した人材の育成と、語学などの実学教育の重要性であります。
すなわち国際性の涵養、挑戦し続ける姿勢(進一層)、責任と信用の大切さであります。この考えこそ120年を超える本学校風の核心である事を 
覚えておいて下さい。
本学の歴史を知って頂くために、「大倉喜八郎 進一層館」資料コーナーと展示を是非ご覧頂きたいと思います。
今日から、一年中緑に囲まれたこの国分寺キャンパスと、スポーツ施設が整備された武蔵村山キャンパスが、皆さん方のフィールドになります。
日本の各地域から、そして海外から多彩な個性が集まりました。多くの友人を作り、沢山話し合い、自分を成長させて下さい。
今から四年後の自分を想像し、目標を立てる事が大切です。皆さんの大学生活を教職員一同全力でサポート致します。学習センターなどの相談窓口も是非、利用して下さい。
私も本学の卒業生です。先輩として一つだけお願いがあります。
在学中、是非大倉喜八郎関連の、図書(小説)を一冊でも読んでみて下さい。
その一冊が、渋沢栄一や安田善次郎にそして高橋是清などに発展するものと思います。まさに日本の近代経済史そのものであります。
最後に、新入生の皆さんのご活躍と、ご臨席の皆様のご健勝をお祈り申し上げまして、祝辞とさせて頂きます。
本日は誠におめでとうございます。

2021年4月1日 学校法人東京経済大学 理事長 菅原寛貴