中国における日本語教育は長い歴史を有するが、1978年の改革開放にともなって、新しい学習ブームを迎えている。国際交流基金の調査によると、2018年現在中国には、2400か所の日本語教育施設があり、100万人以上の学習者が在籍しているという。また、690以上の大学は日本語専攻や学科を設け、学士から博士までの高度な日本語人材を養成している。本学はいくつかの中国の大学を指定校として認定し、N1成績を持つ指定校卒学生を大学院修士課程に推薦入学させている。本講座は、日本語教育をもっとも重視している山東省を事例に、中国における日本語教育の歴史、現状、教育モデルおよび将来への展望を講演する。
日 時 | 2023年5月8日(月)開演 14:40~16:10 |
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会 場 | F307 |
対 象 | 本学学生・教職員 |
参加費 | 無料 |
企画者 | 羅 歓鎮教授 |
後 援 | 東京経済大学 国際交流委員会 |
李 光貞氏
1962年生まれ。文学博士。山東と東アジア地域日本語文献研究センター長、済南中日交流之窓主任、『中国学術日訳』総編集長、『東亜区域研究』総編集長等。2018年に「外務大臣賞」受賞、2019年に山東省「優秀院生指導教官賞」受賞。中国日本語教学研究会山東分会会長を経て、現在は山東大学客員教授、中国日本語教学研究会常務理事、日本東北公益文科大学漢籍研究所研究員。
比較文学、日本文学と翻訳、海外中国学研究を専攻。著作には、『夏目漱石小説研究』(外研社)、『多元視野下的日本学研究』(光明日報出版社)等多数。