今から50年前、「開かずの蔵」とされていた深澤家の土蔵から五日市憲法が発見されました。
この発見は、地域に住まう人びとの手によって極めて民主的な憲法が紡ぎ出されていたことを明らかにし、その後の自由民権運動研究のみならず、
多くの歴史研究者や教育者に影響を与えました。翻って2018年現在、政府による憲法九条「改正」の動きが鮮明となるなかで、
改めて「国民」と憲法の関係性が問われているように思われます。
今年度の歴史学入門講座では、五日市憲法の発見者であり、長年にわたって同憲法とその起草者である千葉卓三郎の研究をされてきた新井勝紘さんをお招きして、
五日市憲法がもつ歴史的意義について学ぶとともに、民衆史を学ぶことのおもしろさや意味を、みなさんとともに考えてみたいと思います。
開催日 | 2018年6月16日(土) |
開催時刻 | 14:00(開会)~17:00(閉会) *開場は13:30 |
場 所 | 東京経済大学国分寺キャンパス2号館1 階B101教室 |
資料代 | 600円(当日受付で申し受けます。) |
申 込 | 事前申込不要、先着順 |
問合せ先 | 東京歴史科学研究会 (メールアドレス:torekiken@gmail.com) |
新井 勝紘(あらい かつひろ)
1944年、東京都生まれ。1965年、東京経済大学に入学。学部時代は色川大吉ゼミナールに所属。卒業後、東京都町田市史編さん室に勤務し、町田市立自由民権資料館の設立に携わる。1990年から2001年まで国立歴史民俗博物館歴史研究部助教授を務めたあと、
2001年から専修大学文学部教授となる。2015年退職。現在、認定NPO法人高麗博物館館長、成田空港「空と大地の歴史館」名誉館長。近著に『五日市憲法』(岩波新書、2018年)がある。