大倉喜八郎記念東京経済大学学術芸術振興会(略称:大倉記念学芸振興会)では、学術講演会、芸術公演を織り交ぜて毎年5回程度の企画を実施しています。このほど2018年度企画の始めとして学術講演会「国家と地図」を2018年5月12日(土)に本学2号館B301教室にて開催しました。
元国土地理院院長で東京地学協会副会長星埜由尚(ほしのよしひさ)氏を講師に迎えた今回の講演会は、2018年が伊能忠敬の没後200年にあたることもあって関心を呼び、240名を超える来場者がありました。
江戸幕府が各藩に命じて「国絵図」を作成させるようになってから精度が上がった日本の地図作りは、やがて伊能忠敬の全国測量によって現在とほとんど変わらないものができるまでになり、その後明治以降は内務省や陸海軍が地図作りを担っていったという地図作成を通じた歴史に、来場者は熱心に耳を傾けていました。
取材:学生記者 経営学部3年 川村塁