2018年5月26日(土)、27日(日)にイタリアのチェゼーナで行われた、ソサイチ(7人制サッカー)全国大会「Final Scudetto LNCA」に、小井戸悠磨さん(コミュニケーション2年)が日本選抜として出場しました。
ソサイチとは、南米発祥の7人制サッカーで、11人制に比べてメンバーを揃えやすく、全員がボールに触れる機会が多いことから、気軽にサッカーの醍醐味が味わうことができる競技です。ブラジルや中南米諸国、スペインなどでは公式リーグがあり、日本でも2017年に関東、関西、東海、北海道で公式リーグ戦がスタートしました。
5月23日~29日の日程で行われた今回のイタリア遠征は、小井戸さんにとって昨年11月に行われたソサイチ選抜のタイ遠征に続いて、2年連続の選抜入りとなりました。1勝1敗2分の予選敗退という結果となり、惜しくも決勝トーナメント進出とはなりませんでしたが、過去3度のヨーロッパ遠征の中で勝ち星のなかった日本選抜にとって、この1勝は歴史的な試合となりました。
小井戸さんは「1勝することの難しさ、1点の重みを思い知らされました。ヨーロッパ選手との体格の違いも感じましたが、試合中の情熱も日本チームとは雲泥の差がありました。プレーが激しく、ゴールが決まれば大声を上げて喜び、試合が終われば握手を交わし対戦相手をリスペクトする。当たり前のことだけど、情熱の強さを尊敬しました。逆に日本人は相手をリスペクトしすぎて、肝心なところで戦えないと感じました。この差が結果にも現れましたが、その分日本チームはまだまだ成長の余地があると痛感しました」と遠征を振り返りました。
広報課では昨年のタイ遠征参加後も小井戸さんにインビューを行いましたが(記事はこちら)、昨年と同様、遠征の参加前と参加後の変化について尋ねると、「昨年の遠征参加後は『様々な国を見て回りたい』と答えました。その思いもあり、今回も挑戦できたと思います。金銭的に大変な部分もありましたが、サッカーの本場ヨーロッパでプレーする機会はほとんどないので、とても貴重な経験になりました。20代前半という心身共に充実している時期に、可能な限りの挑戦をすることの大切さを感じました」と明るい表情で答えてくれました。
また、小井戸さんはソサイチの普及にも積極的に努めており、「ソサイチを知ってもらい、体験してくれたら嬉しいです。一人でも多くの人に、フットボールが身近なスポーツ文化になって欲しいです」と語りました。
小井戸さんは、所属する松永智子ゼミで今回の遠征の様子を報告したり、昨年度参加したソサイチ選抜タイ遠征について執筆した論文でTKU進一層賞を受賞するなど、学内でも活躍の場を広げています。
前列中央が小井戸選手