今年が明治元年から起算して満150年目にあたる年として、「明治の歩みをつなぐ、つたえる」を合言葉に様々な講演やイベントが全国各地で展開されています。その「明治150年」に関連し、明治時代の金融制度が果たした役割をテーマに金融庁主催のシンポジウムが2018年9月6日(木)霞が関の中央合同庁舎7号館東館講堂で行われ、東京経済大学米山高生経営学部教授が登壇しました。
米山教授は、「明治期の近代化に果たした保険の多様な役割」と題した講演を行いました。米山教授の講演を聴講したゼミ生は「なぜ保険は成立するのかという基礎的な思考から改めて考え直す良い機会となりました。リスクはコストであり、このリスクの分散こそをビジネスとした保険のシステムは明治時代を中心に大きく展開されますが、庶民へ浸透させる為に小口保険の販売など手を尽くした結果、現在の保険業界の躍進へと繋がったことを学びました」と、感想を寄せてくれました。
当日は米山教授のほかにも商品・証券取引や金融制度などの講演も行われ、ゼミ生からは「金融全体の歴史に触れることができさらに興味が深まった」という声も聞かれました。
米山教授講演の様子