日 時 |
2018年12月1日(土)11:00開演 2018年12月2日(日)9:30開演 |
会 場 | 東京経済大学(国分寺キャンパス 2号館) (〒185-8502 東京都国分寺市南町1-7-34) https://www.tku.ac.jp/access/kokubunji/ ※ 駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。 ※ 学内の生協食堂は、昼営業しておりません。昼食は各自で用意くださいますよう、ご留意ください。 |
参加申込先 | 学会ホームページ http://realopn.jp/からお申込み(無料)をお願いします。 懇親会のご参加(有料)も歓迎します。 |
参加費 | 無料 |
主 催 | 日本リアルオプション学会 |
協 賛 | 早稲田大学ファイナンス稲門会 |
『江戸時代の大名による資金調達 ―堂島米市場を中心に―』
髙槻 泰郎 神戸大学経済経営研究所 准教授 [第55回日経・経済図書文化賞受賞者]
世界初とも言われる先物取引市場を擁した江戸時代の大坂市場は、当然ながら当時の日本における最大の金融市場であった。本講演では、当時最大の資金需要主体であった大名による資金調達に着目し、それを支えた金融システムについて紹介する。 数ある大名の資金調達手段のうち、ここでは、①堂島米市場において不特定多数の相手から資金を集める方法と、②特定の商人と長期的な関係を構築して融資を受ける方法の2つをとりあげる。①の類型を現代に求めるならば株式・社債市場であり、②の類型はリレーションシップバンキング・シンジケートローンである。
『シナジー効果とリスク分散を考慮したリアル・オプション手法による合併・買収の評価モデルについて』
澤木 勝茂 南通大学および南通職業大学 客座教授
日本企業が関係する合併・買収(M&A)は昨年3000件を超え、今年も数多くのM&Aが報道されている。本講演では、シナジー効果とリスク分散の観点からM&Aの評価モデルをリアル・オプションズ手法に基づいて考察する。買い手(Acquirer)と売り手(Target)および合併後企業の収益構造がそれぞれ確定的収益と確率的収益から成る仮定の下で、最適な合併領域を導出する。さらに特別な場合について、収益構造の各パラメータの変化が合併領域にどのような影響を与えるかを示し、どのような環境の下で相互依存関係にある企業間での合併が起こり易いか否かを考察する。
『わが国におけるESG投資の現状と展望』
小方 信幸 帝京平成大学 現代ライフ学部 経営マネージメント学科 教授
2015年9月の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による国連・責任投資原則への署名表明を契機に、わが国のESG
投資は急速に拡大している。この動きは、わが国における健全なインベストメント・チェーン構築に貢献することが期待される。しかし、わが国のESG投資は、欧米のSRI・ESG投資と比較すると、歴史は浅く市場規模は大きいとはいえない。そこで、100年以上の歴史がある欧米SRI・ESG投資を参考に、わが国のESG投資の課題と持続的に発展させるための施策について述べる。
『サスティナブル時代の企業経営と社会課題解決型ビジネス』
パネリスト:
芝川 正 環境省 大臣官房 環境経済課 環境金融推進室 室長
小方 信幸 帝京平成大学 教授
河本 光明 住友化学 レスポンシブルケア部 気候変動対応担当部長
『リアルオプション分析におけるソフトウェアの活用-R, PythonからIBM Watsonまで-』
今井 潤一 慶應義塾大学 理工学部 管理工学科 教授
リアルオプションの分析を初めとするファイナンス研究において、特にデータ分析のためのソフトウェア活用は必要不可欠な手段となっている。伝統的には財務分析ではエクセルが、統計解析としてはRの利用が標準的かと思うが、近年では、データサイエンスの分野でPythonやAI分野でのIBM Watsonなど、比較的新しいソフトウェアも脚光を浴びている。このセッションでは、「非」専門家の視点から、これら新しいソフトウェアやそれに伴う様々なコンピュータ環境の導入の意
義や超えなければならないハードル、今後の可能性などについて話をする。