東京経済大学人権委員会では毎年学生対象講座を開催しており、今年度は「性における同意について考えるワークショップ」を 2018年11月15日(木)に開催しました。
講師は、性暴力被害を防止するために性的同意を広める活動をしている「ちゃぶ台返し女子アクション」の大澤祥子さん。2017年2月から大学や高校を中心に本ワークショップを開催し、これまでにおおよそ46回、のべ1500人以上の学生・生徒が参加しています。
性的同意(セクシュアル・コンセント)とは、性的な全ての行為で互いに確認されるべき同意のことをいいます。ワークショップでは、多様な性を含めた全ての人が性暴力の被害者・加害者にならないよう、知っておくべき性的同意について考えました。少人数のグループに分かれ、自己紹介、ロールプレイ、ディスカッションを行いました。ロールプレイを通して感じたことや、「性的な行為を仕掛ける側に同意を求める責任がある」原則を基に同意を得なければならない場面でどのような言動が適切なのか、「同意」とは何かなどについて意見交換を行い、性被害の現状や第三者の立場になった時にどのような対応をすべきか学びました。
大澤さんは、「性暴力の被害に遭っている人を見かけた時には、①直接介入したり(Direct)、②気をそらす行動をとったり(Distract)、③周りの人に相談する(Delegate)、3つのDで被害者を助け事態のエスカレートを防ぐことができる。一人ひとりの性的安全・健康が守られ尊重されるためには、同意が広く理解されることが大切」と、再度「同意」の大切さを訴えかけました。
学生記者 コミュニケーション学部 2 年 内御堂奈々