東京経済大学国際交流委員会は、2018年12月5日(水)に、「日本語プレゼンテーション報告会」を開催しました。発表者は「日本語基礎セミナー」を履修する短期留学生です。
「日本語基礎セミナー」は留学生向けの講義で、大学生活に必要な日本語と様々な知識を学ぶことができます。「日本語プレゼンテーション報告会」はその授業の一環で行われ、自分でテーマを選び授業内での質疑応答を経て作り上げたプレゼンテーションを外部の方々に発表する場です。
今回は、留学生が履修する授業についてのプレゼンテーションが行われました。留学生たちは、本を選び書評する「日本事情」、歴史上の人物を分かりやすくまとめる「日本文化」、企業の事業や理念を紹介する「ビジネス日本語」などについて、日本語でプレゼンテーションを行いました。
中国・国際関係学院から9月に来日し「日本事情」の発表を行った留学生は、「『英語が使える日本人』は育つのか?」という本を選定。インターンシップで英語を教えた経験から日本の英語教育に興味を持ち、本の内容を紹介しながら英語教育の問題点・改善点を指摘しました。「自分にとって英語は学校の科目だけでなく、世界と交流し新しい世界を広げる手段だ。日本語を勉強する目的も同じである」と、留学生の視点から本の感想を述べました。
「日本語基礎セミナー」の授業を担当する久川伸子現代法学部准教授は講評の中で「この報告会を通して自身の学びをまとめ、他の人に聞いてもらいフィードバックをもらうという経験を留学で得た知識として持って帰ってほしい。また、学内外の方には、この会をきっかけとして短期留学生の存在を知ってもらい、交流や協力を仰ぎたい」と、報告会を企画した意図を話しました。
取材:学生記者 コミュニケーション学部2年 内御堂奈々