言語選択

Search

日本語 ENGLISH

nc_トピックス

武蔵村山で学ぶ~第1回・第2回武蔵村山キャンパス公開講座終了

2019年3月9日(土)及び16日(土)、東京経済大学武蔵村山キャンパスにて、武蔵村山キャンパス公開講座が開催されました。この講座は武蔵村山市教育委員会の後援により行われる全2回の講座で、第1回は「南の島の暮らしに学ぶリスクを生きる知恵―ポリネシア・ツバルの離島から―」と題し小林誠コミュニケーション学部専任講師による講座が、第2回は「金融化・グローバル化と金融危機」と題し横川太郎経済学部准教授による講座が行われました。

第1回の講義では、主にツバルの気候変動や環礁という特殊な環境について触れ、そこから「ツバルの人々にとってリスクは回避するものでなく受け入れるもの。そのためにリスクが起こってもいいような備え方や、『個人がなんでもできるようにする』という働き方に繋がっていく」と自らの経験を交えて語りました。

第2回の講義では、まずグローバル化とは何かについて触れ、その後経済の金融化について、また金融化の原動力となる資本主義、そして現在に至る金融化の変遷について語り、金融化が与える影響について解説がなされました。横川教授は講座内で、トマ・ピケティ氏の著書『21世紀の資本』について触れ、「金融化は金融の投機化を伴い経済を不安定化させるだけでなく、その過程で資産規模の大きな経済主体に高い収益をもたらすことで格差拡大と危機のコストの転嫁から経済的不平等につながる」とまとめました。

両講義とも、終了後には参加者から盛んに質問が投げかけられ、関心の高さがうかがえました。

取材:学生記者 経済学部3年 佐野玲太