2019年7月16日(火)14:00~17:00、衆議院第一議員会館多目的ホールにおいて、現代貨幣理論(MMT=モダン・マネタリー・セオリー)の意義について議論する国際シンポジウム「MMTが導く政策転換~現代貨幣理論と日本経済~」が開催され、東京経済大学岡本英男学長が講演を行いました。
第1部は、主催者である藤井聡教授(京都大学)が「MMTに基づく日本経済政策論」を、続いて本学の岡本学長が「現代貨幣理論(MMT)の思想的源流」を、松尾匡教授(立命館大学)が「反緊縮経済諸理論の中のMMT」をそれぞれ講演しました。
第2部は、MMT論者の筆頭格であるアメリカのニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン教授の来日講演が行われ、会場は400名を超す参加者で熱気に包まれました。
岡本学長は講演の中で、「現代貨幣理論(MMT)はラーナーの機能的財政論のエッセンスを現代に活かしながら、財政正統派の混乱した思想に根底から批判を企てており、公的な支えなしで自律的に発展する能力を欠く現代資本主義の特質からみて、意義ある批判だ」と主張しました。