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国際交流講演会「ラテンアメリカとコスタリカにおける平和の探求」を開催

東京経済大学は、2019年11月8日(金)国分寺キャンパス2号館B101教室において、コスタリカ大学名誉教授のベルナール・エレーラ(Bernal Herrera)氏を招いて、国際交流講演会「ラテンアメリカとコスタリカにおける平和の探求」を開催しました。

この国際講演会は、企画者である早尾貴紀全学共通教育センター准教授が担当する「世界政治論b」の授業を一般公開する形で開催されており、200名以上が参加しました。
講演は英語で行われ、本橋哲也コミュニケーション学部教授が通訳を担当しました。

コスタリカは紛争の多い中米地域の小国ながら、1948年に軍隊を撤廃し、軍事力に依らずに平和を維持しつつ、世界平和に向けて積極的に発信をしている国です。軍事費のかわりに教育予算が充実していることでも知られます。

ベルナール・エレーラ氏は、コスタリカはもとより中南米諸国の近代の歴史の流れを紹介しながら、現在も中南米諸国では国家による暴力やゲリラや麻薬による争いが絶えていないこと、富裕層と貧困層の激しい格差、女性などへの抑圧などがあることを伝えました。
平和とは単に戦争がないことだけではなく、貧困や女性・先住民・移民に対する迫害など、国家間戦争以外のものも含めて考えるべきで、国際法の強化により平和をより強化できるのではないかという考えを示しました。
また、インターネットの普及により情報を偏った形で得る人が増え、同じような思考を持つ人とのみコミュニケーションを取ることの危険性や、自然環境破壊により紛争が起こることについての危機感を述べていました。