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経営学部山口ゼミ・森岡ゼミが参加した他大学との合同ゼミ「RIP」を本学で開催!

2020年2月1日(土)、慶應義塾大学、青山学院大学、日本大学、東洋大学、千葉商科大学、東京経済大学の6大学7ゼミが参加する合同ゼミ「RIP(Risk and Innovation Program)」が東京経済大学で開催されました。

RIPは、保険論、経営組織論、経営戦略論、マーケティング論、労働社会学などのゼミが、分野を超えて研究報告とディスカッションを行う研究報告会です。東経大は、RIP創設以来15年以上にわたって参加し続けており、今年も経営学部の森岡耕作ゼミ(マーケティング論)と山口みどりゼミ(経営組織論)の2ゼミが参加しました。

RIPでは、各ゼミの研究領域が異なるため、研究テーマも「雇用の柔軟性が企業の投資政策に与える影響」や「なぜ、サブスクリプションサービスを継続利用するのか?──期待不一致モデルの拡張による説明──」、「コストコ流販売戦略」などと多様で、研究方法も定性・定量の両方が含まれます。ゼミ生にとっては、自分たちの1年間の研究の成果を、異なる分野の学生にも理解してもらえるよう、致命的な批判を受けないよう、細心の注意を払って論文・プレゼンにまとめなければならない、ゼミ活動の集大成となるイベントです。

RIPでは、これまで、幅広い分野の研究を正しく理解して的確な質問を考えられるようにするために、約100名の参加者を10チーム程度に分け、研究報告の後はチームごとに質問をまとめ、その後、質疑応答に入る形式をとってきました。しかし、これだけ多様な分野のゼミが一堂に会して議論する合同ゼミは珍しいため、学生は的確な質問を考えるのに苦労してきました。

そこで今回は、本学の各部署の協力をえて、約100人の参加者が4~6人の少人数チームに分かれてディスカッションできるように教室をレイアウトしただけでなく、各チームにPCを用意して、それぞれが考えた質問をネット上で共有し、教員も学生もリアルタイムで閲覧できるようにしました。

こうしてディスカッションしやすい環境を整え、他のチームの質問をお互いに見られるようにした結果、質問の質が向上しただけでなく、質問への回答が不十分だった際に質問者がすぐに引き下がるのではなく、もう一歩踏み込んだ質問をして議論を深められるようになるなど、様々な効果が得られました。

また、7報告に対して15チームから計300以上もの質問・コメントが出され、それらが全てネット上で一覧できるようになったことにより、学生同士で「よい質問とは何か」を考えるきっかけになっただけでなく、教員も学生の考える質問の傾向を把握することができ、今後のゼミ教育に役立つ情報を得ることができました。

研究・教育環境を工夫することにより、1日という限られた時間でも学生の能力が大幅に伸ばせることがわかり、環境の重要性を再認識する機会になりました。今後も、東経大の優れた設備を活かし、多様な学習の機会を用意していきたいと思います。

文責:山口みどり経営学部准教授

  • メモを取りながらプレゼンを熱心に聞く学生

  • これだけ大勢の前でプレゼンする機会はなかなかありません

  • 厳しい質問がくることも

  • ディスカッションは真剣勝負ですが、終わればなごやかな雰囲気に