東京経済大学(東京都国分寺市)では、『大学院コミュニケーション学研究科20年史』(A5版全106ページ)を発行しました。
1999年に日本初の「コミュニケーション学」研究科として発足してから20年間の経緯をまとめたもので、これまでの授業科目や修士論文・博士論文のテーマ、担当教員の一覧など、全ての活動の軌跡を読みやすくまとめたものです。
20年間で164人が修士号を、21人が博士号を取得しました。その過程での研究助成や国内外の研修旅行など、さまざまな活動も網羅しています。
「コミュニケーション学」は、従来の社会学にとどまらず、メディア論、ジャーナリズム論、情報論、広告・広報論など、幅広い分野にまたがる学際的な学問領域であり、1995年に本学で「コミュニケーション学部」が日本で初めて誕生しました。その4年後の1999年に、大学院のコミュニケーション学研究科が、日本で初めて「コミュニケーション学」を冠した大学院として発足したのです。それから20年間でコミュニケーション学が成長してきた過程が詳しいデータとともに掲載されています。
この20年間は、インターネットが浸透し、WebやSNSが普及していった時期とも重なっています。授業科目や論文テーマの変遷を見るだけでも、「コミュニケーション」が時代の変化に合わせて変容していることがわかります。また、この20年間で、社会的に大学院は大きく変貌を遂げ、専門職大学院が数多く誕生し、社会人向けのコースが誕生しました。中国からの留学生が急増し、政府方針とも相まって、多くの大学・大学院に在籍者が増えています。『大学院コミュニケーション学研究科20年史』の入試結果や在籍学生データを見れば、こうした社会情勢を反映していることが読み取れます。
『大学院コミュニケーション学研究科20年史』をご希望の方は、東京経済大学研究課(kyomu@s.tku.ac.jp)までお問い合わせください。