東京経済大学創立120周年記念事業の一環として、2020年11月7日(土)、講演会「東京経済大学図書館の歴史と未来」を「Zoom(webinar)」を利用したライブ配信で開催しました。橋谷弘名誉教授の進行のもと、3名の講師が東京経済大学図書館をテーマに講演を行いました。
講演会は、以下の三部構成で行われました。
1.東京経済大学図書館の歴史-120年の歩みとともに―
戸邉秀明 東京経済大学全学共通教育センター教授(東京経済大学120年史編纂委員)
2.半世紀前の体験が私の原点-五日市憲法・色川ゼミ・図書館-
新井勝紘 元専修大学教授(東京経済大学経済学部1969年卒業)
3.本学所蔵の貴重和書コレクションについて―三橋、桜井、四方の3文庫-
村上勝彦 東京経済大学名誉教授
戸邉先生からは本学図書館の歴史について詳しいお話があり、大倉商業学校時代からの歩みをわかりやすくまとめてくださいました。建物というハード面だけではなく、学生たちがどのように図書館とかかわり勉強してきたのかについても絡めてご紹介いただきました。
新井先生からは研究者としての原点である本学の色川大吉ゼミナールと図書館についてお話があり、普段は歴史の研究をなされている新井先生ご自身の歴史を語っていただきました。同時に講演のテーマである図書館や色川ゼミナールの存在が、五日市憲法の発見に欠かせない背景となったことを改めて認識させられる講演でした。
村上先生からは本学が所蔵する貴重書コレクションを紹介していただきました。明治期を代表する歴史的価値の高い本や錦絵を死蔵するのではなく、幅広く外部の皆様にも利用していただきたいという本学図書館の取り組みについても言及されました。
最後に米山高生図書館長より、「図書館はある意味でタイムマシーンのようなものです。過去の人類の英知と書物を通じて対話することができます。さらに図書館は過去の優れた図書を所蔵して未来の人につないでいく役割も担います」との結びの挨拶が述べられました。
取材:学生記者 経営学部2年 内田充俊
戸邉秀明 全学共通教育センター教授
新井勝紘 元専修大学教授(東京経済大学経済学部1969年卒業)
村上勝彦 名誉教授
進行:橋谷弘 名誉教授
図書館長:米山高生 経営学部教授