東京経済大学のグローバルラウンジ「コトパティオ」は「Happy Thanksgiving・ペース大学紹介イベント」を2020年11月26日(木)12:15~開催しました。前半はアメリカのペース大学(協定校)に留学した福田誉久さん(経済4年)が、ニューヨークでの留学生活について話をしました。後半はアメリカの感謝祭について、歴史的変遷を経て今日の祝日に至った話をコトパティオのネイティブスタッフのクリス講師が説明しました。
福田さんによるペース大学留学体験談では、参加者から様々な質問が投げかけられ体験に根ざした回答が聞かれました。
現在、福田さんは企業から就職の内定を得て、就職前準備や卒業論文の執筆中と忙しく過ごす中で、留学を考えている後輩たちのために時間を割いて話をしてくれました。現在でも英語力を維持するために、オンラインでNative Campのスタッフとして活動したり、YouTubeやNetflixで海外ドラマを見るように心がけているそうです。就職活動を行う上でのアドバイスとして、留学した事実や英語が話せることだけでは企業にとっては不十分と思われるため、留学中の経験や英語学習についての具体的な成果を伝えることが良いのではないかと参加者に助言しました。
新型コロナウイルスの終息後、海外留学をしたいと考えている学生向けに福田さんとのQ&Aを紹介します。
Q:渡航手続き以外で留学前に特に準備したことを教えてください
A:英語力をできる限り高めました。あとは、クレジットカードです。学生の場合、利用上限額に制限があるので、2枚用意しました。
Q:ペース大学の授業はどうでしたか。留学して特に伸びた4技能(読む・書く・聞く・話す)は何ですか。
A:ペース大学では、大学付属の英語コースに所属しました。コースはレベル別に4段階あり、私のクラスは中国出身の留学生が多かったです。
日々の宿題はあまり多くなかったのでその日のうちに消化できましたが、ライティングの宿題は1~2時間かかりました。余裕がある時は、日本から持参したテキストでも勉強しました。現地でも英語の文法は学ぶので、文法用語が英語で書かれているテキスト「Grammar in Use」はお勧めです。レベルが上がるとその分宿題が増えます。
留学して伸びた能力はスピーキング力や課題の多かったライティングだと思います。指導の先生方はバングラディッシュなど英語がネイティブではない先生もいましたが、とても丁寧教えてくれました。
Q:留学中、どの様なことが大変でしたか。
A:やはり英語の聞き取りです。慣れるのに約3カ月かかりましました。また、自分の発音が理解してもらえないことがあったので、発音は特に集中して勉強しました。英語コースではネイティブの友達との出会いがなかったので、Meet Up イベントを活用し授業以外でも英語を使うように工夫しました。
一度、滞在先を変えたのですが、新しいホームステイ先では祝日ごとに家族でお祝いをするので、コミュニケーションをとる場があり良かったです。
Q:海外留学はハードルが高いイメージがあります。留学しようとしたきっかけは何ですか。また、なぜペース大学を選んだのですか。
A:留学をしようと思ったきっかけは、中学の修学旅行で英語を使って外国人に話しかけるという課題があったことです。英語でコミュニケーションをとることに魅力を感じ、いつか留学しようと決めていました。
留学先をペース大学にしたのは、ニューヨークに憧れがあったからです。また、ゼミで指導を受けていた小田登志子先生の影響もあります。幸いなことに、留学では2つの奨学金(国外留学生奨学金*と折元奨学金*)を得られたことも夢を実現できた大きな要因です。
* 国外留学生奨学金(留学先学費奨学金):留学先に支払った学費相当額のうち、本学の学費額を上限として支給する奨学金です
* 折元奨学金(120周年記念留学支援折元奨学金):本学卒業生の寄付を受け、2018年度に創設された奨学金で、留学先での生活費の補てんとして、欧米・オセアニア圏では月額8万円が支給されます
Q:ニューヨークでの生活はいかがでしたか。お勧めの観光地はどこですか。また、いやな思いをしたことはありますか。
A:おすすめの場所は、マンハッタンには多国籍のレストランがあり、チャイナタウンやコリアンタウンも魅力的でした。毎週日曜日は、1ドルで美術館に入館できるため何度も足を運びました。まさに世界中からアートが集まるの場なのだと感じ入りました。長期休暇にはボストンへ行き、ハーバード大学などの見学もしました。毎週末、何かしら行くところがあり飽きない場所です。
ただ安全上、気をつけるべき「危険ゾーン」はあるので、夜間外出する時間帯や交通手段を考え、盗難防止に努めるなど自分自身で危険を回避する必要はあります。
自分自身は差別などを受けませんでしたが、新型コロナウイルスが蔓延し始めた3月頃に、韓国人の友人がマスクをせずに歩いていたら、暴言を吐かれ暴行を受けたという話も聞きまして。それを聞いた時は、とても怖くなりました。
ペース大学
福田さんの現地でのひとコマ