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【学生のみなさん】全学共通教育センター長より在学生へ

全学共通教育センター長 関 昭典

私は大学生を主体とした国際交流団体を主宰しており、常日頃から国内外の大学生に接しています。本稿執筆の依頼を受け、学生達の生の声を聞くために「コロナ禍本音トーク」をZoomで開催しました。すると、日頃から顔を突き合わせて活動しているだけあって、情け容赦ない指摘が次から次へと為されました。

「学生生活取り返せ」「コロナが憎い」「マジ、最悪」「よりにもよって何で私たちなの」「人生設計台無し」「可哀そうな時代」「この先が見えない」「つながれない」・・・

彼らの嘆き、怒りが止まらなくなったその時、私自身の心の苦しさも沸点に達してしまいました。

「私だって辛いよ。キャンパスで学生との交流を生きがいにしてきたのに、全部奪われてしまった。苦しいのは君たちだけじゃないんだよ!」

不覚にも、涙声でまくしたててしまいました。

しかし、お互いが本気で意見をぶつけ合ったあの瞬間、オンライン上であっても私たちの「心が繋がった」ことを感じました。会議が終わりに近づくと、ある学生がこう言いました。「言いたいこと言えてすっきりした。できることをやるしかないね。みんなで頑張ろう。」

以来我々は、これまで以上にオンライン上で生き生きと活動ができるようになりました。

人生を生き抜くのは大変なことだと思います。楽しいことばかりではなく次から次へと荒波が押し寄せてきますので。それでも生き抜く仲間がいれば何とでもなります。もっとも怖いのは「独りぼっち」になってしまうこと。「孤独」はとても痛く、耐え難い。

コロナ禍で新たな人々と「繋がる」場所であるべきキャンパスの使用制限を余儀なくされてしまいました。多くの皆さんに辛い思いをさせてしまったことを心苦しく思っています。

来月から、ようやく皆さんとキャンパスで対面して活動をすることができます。皆さんと共に学び合っている様子を頭に思い浮かべるだけで胸が躍ります。コロナウィルス感染拡大防止に皆で尽力しつつ、人生で一度きりのキャンパスライフを謳歌してほしいと心から願っています。皆さんとお会いできることを楽しみしています。