東京経済大学葵祭実行委員会は、2021年10月30日(土)~10月31日(日)の2日間にわたり、「葵祭」を開催します。
葵祭は今年で122回目を迎える伝統ある大学祭で、今年度のテーマは「平行線の交わり時」です。
学生記者が、葵祭実行委員会委員長の湯浅恒星さん(経営4年)へ、今年の葵祭について取材しました。
<葵祭実行委員長にインタビュー>
【学生記者】今年の葵祭の特徴を教えてください。
【湯浅さん】一部生配信で行います。昨年は大学構内に立ち入ることができず、実行委員も家から運営していましたが、今年は関係者のみ大学構内に立ち入り可能となったためです。また、葵祭のサイトをバージョンアップさせたり、葵祭紹介動画やテーマソングをYouTubeで配信するなど工夫したので、葵祭に参加する学生の人数も、一般の参加者も増えることを期待しています。
【学生記者】今年の葵祭のテーマは「平行線の交わり時」と聞きました。このテーマに込められた意味を教えてください。
【湯浅さん】コロナ禍で、学生たちの友人関係やつながりが希薄になっているのを感じました。交わることがなくなってしまった関係性を、葵祭をきっかけに交流できたらという思いを込めています。
また、テーマにある「平行線」は、本来交わることはありませんが、非ユークリッドの幾何学の発想を用いれば、交わることもあるという事が証明されています。見方を変えれば、不可能を可能にできるような葵祭にしたいという思いも込められています。
【学生記者】多くの方に参加してもらうため、工夫していることはありますか。
【湯浅さん】学生団体が企画するイベントでの告知や、サークルの代表一人ひとりへ声をかけ、広報活動を行っています。近年はSNSを用いた宣伝を行いましたが、オンラインでの告知だと不十分であったため、地道に身近なところから広げています。
参加者を募る際も個別に団体と調整を行い、柔軟な対応を行うことで、参加しやすいよう工夫しています。
テーマのとおり、私たち実行委員会のメンバーも、人とひととが交わることができるように心掛けました。
【学生記者】実施する企画はどのように決定したのですか。
【湯浅さん】企画を毎年引き継いで実施することが常だったのですが、オンライン開催のため、継続が難しくなっていました。オンライン開催でも可能な新しい企画を担当に考案してもらい、委員会全体で話し合い、実施する内容を決めました。例えば、毎年行っている北海道美瑛町(びえいちょう)の野菜販売企画は、オンライン販売ができないため、今回は「美瑛町の特産物を使用したレシピ」を募集し、美瑛町を知ってもらう企画としました。
2年生が中心に企画し、3~4年生はサポートに徹しました。2年生は対面での葵祭の経験がないからこその斬新なアイデアを持っていて、私達も勉強になりました。
もちろん、既存の企画もあるので幅広い人に楽しんでもらえればと思います。
【学生記者】最後に、どのような葵祭にしたいですか?
【湯浅さん】葵祭は、学生の発表の場であり、それをサポートするのが我々葵祭実行委員会の仕事です。生配信や学生の展示を通して、学生たちが活躍している様子を見て、楽しんでいただきたいと思います。まだ葵祭をよく知らない1~2年生は、葵祭とはなにか、サークルがどのような活動をしているのかなどを知ってほしいです。対面でのサークル活動が自由に行えない状況ですが、コロナ禍を理由に内に閉じこもるのではなく、一度きりの人生を様々な人と交わり、友人の輪を広げてほしいです。
二日間の葵祭終了後に「葵祭を実施してくれてありがとう」という言葉を貰えたら嬉しいです。
取材:学生記者 経営学部4年 寺島琴里
学生記者 コミュニケーション学部2年 小布施知優
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