2021年10月21日(木)、東京経済大学周牧之経済学部教授は、アウトドアブランド「snow peak」代表取締役副社長の高井文寛氏を招き、ゲスト講義を実施しました。
高井氏は、「ブランディング×コロナ 顧客とのつながり」というテーマのもと、自社の沿革から企業理念、これまでの取組みや現在の活動などを話しました。社員全員がキャンパーであること、また、クリエイティブパーソンとして人と自然・人とひとをつなぎ、顧客や地域に密着したコミュニケーションを行ってきたこれまでの取り組みを基盤とし、コロナ禍におけるオンライン上のユーザー目線による「つながり」を重視した活動展開に、ゼミ生らは感銘を受けていました。
snow peakの商品の一つである「焚き火台」については、1990年代の当時は直火で焚火をするキャンパーが多く、黒く焼け残った焚き火の跡に嫌悪感を抱いたことをきっかけに、自然にダメージを与えず焚き火を楽しむというコンセプトで商品を開発したエピソードが紹介されました。
講義の後半の質問では、学生の「日本のキャンプ人口、特に若者の人気を増やすための考えはありますか」という問いかけに対し、高井氏は、「逆にどうすれば行きたくなるのか教えてほしいです。どうしたら行きたくなりますか」と返し、そこから活発な議論が行われました。
高井氏は「常に顧客の視点に立ち、価値を知る集合団がブランドを作る。すべての人に自然を感じる幸せという生涯価値を届けていきたい」と話し、講義を締めくくりました。
取材:学生記者 コミュニメーション学部2年 小布施知優