2021年12月15日(水) 、東京経済大学コミュニケーション学部の松永智子准教授は、自身の担当する「ジャーナリズム論」の授業に静岡新聞の天竜支局長を務める垣内健吾氏を招き、ゲスト講義を行いました。
垣内氏は、東京、和歌山、静岡と日本各地で新聞記者としてご活躍され、現在は静岡天竜支局長として天竜地域の政治、文化、社会などのニュース全てを1人で担当されています。
講演は「共感」をテーマに行われ、「事件をただ無機質に書くのではなく、実際に現場で被害を受けている人がどのような生活をしているのかまで確認することを重視している」など、垣内氏の仕事への信条などを語りました。松永先生との対談で話された、「情報を積み上げて予断をしなければならない職種であり、感情を移入し続けることはないか、常に問いかけている」という職業倫理観には強い感銘を受けました。
履修者のひとりは、「全国紙では見落とされてしまうニュースを記事にし取り上げる、地方紙ならではの魅力が伝わってきました。東京駅では近隣の地方紙を買うことができると知ったので、次回訪れた際には、手にとって読んでみようと思いました」と感想を述べました。
松永先生は「コミュニケーション学部では、実際に世の中の生きた事例と絡めて学生たちに学んで欲しいと思っている」と、ゲスト講義を展開する意図を話しました。
2022年度よりコミュニケーション学部は、メディア社会学科と国際コミュニケーション学科の2学科体制となります。今後、コミュニケーション学部でできる学びの可能性が益々深まっていくことが楽しみです。
取材:学生記者 経営学部3年 内田充俊