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民衆として民衆を説いた歴史家・色川大吉の足跡を辿るシンポジウムを開催

東京経済大学は2022年7月23日(土)、大倉喜八郎 進一層館(フォワードホール)にて「歴史家・色川大吉の全体像 ~多摩に生き、日本を問うた生涯~ 」を開催しました。本イベントは2021年に永眠した色川大吉東京経済大学名誉教授の多方面にわたる業績を辿るシンポジウムで、基調講演とリレートーク&パネルディスカッションの2部構成で行われました。 

第1部は日本女子大学の成田龍一名誉教授による「ある色川大吉考―「昭和」との格闘」をテーマとした基調講演で、「色川氏は戦中から近代主義と格闘した新たな歴史家であり、一般の人々の生き様を記したものを大切にする民衆として民衆を説く歴史家であった」などと、成田氏から見た故色川名誉教授を語りました。

第2部では「間近で見た色川さん、その人と仕事」というテーマでリレートークとパネルディスカッションが行われました。リレートークでは本学色川 ゼミの卒業生で元専修大学教授で元国立歴史民俗博物館教授の新井勝絋氏、「水俣フォーラム」代表の実川悠太氏、元筑摩書房編集者の谷川孝一氏、ジャーナリストで元琉球新報副社長の三木健氏ら4名により、色川名誉教授との交流を元にその人物像を語りました。

パネルディスカッションでは、成田名誉教授からリレートークの内容をもとに各パネラーに質問を投げかけ、リレートークに登壇した4名が返答しました。色川名誉教授の人柄を物語る多様なエピソードが披露され、登壇者をはじめ来場者の熱も冷めぬうちに閉会となりました。

なおシンポジウムの模様は、8月下旬頃日経チャンネルにて公開の予定です。

取材:学生記者 コミュニケーション学部3年 小布施知優

        コミュニケーション学部1年 青野真依