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田村紀雄名誉教授監修、研究者たちの50年に及ぶ調査結果をまとめた書籍が出版されました

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東京経済大学田村紀雄名誉教授が監修し、本学コミュニケーション学研究科で学んだ牛山佳菜代さん(目白大学メディア学部教授)、川又実さん(中央学院大学現代教養学部講師)の両名が編集した書籍『郡上村に電話がつながって50年-むらの生活はどう変わったか-』が、刊行されました。

刊行にあたり、田村名誉教授は次の通り述べています。---

本書は、岐阜県下の一山村において、「情報化」に遅れをとらぬ施策で余の言う「限界集落」論を超越した「調和ある村づくり(SDGs化)」に成功してきた研究の記録です。

村は約800年の歴史と伝えられ、約100戸が明治以来、戸数も配置も変わらず、長さ4キロほどある谷に沿って生活してきています。

この村は難視聴のうえ生活電話が1台もなかった1960年代末、全戸に一斉に電話がひかれました。これを機会に、村や家庭がどうかわってゆくのか、全家庭を対象とする社会調査を始めました。以来、情報化の道を一歩一歩たどり、日本全体の水準を維持、人口流失や社会生活の立ち遅れを防いできました。

さらに購買行動の通信・遠距離化、通婚圏の多様化等の新しい生活方法を生みました。

この村の50年間を、実に7回にわたり全家庭を対象に調査するという定点観測法を実施しました。そこでおおよそ100人の研究者、大学院生、留学生、学生たちが次々とバトンを受け継ぎながら実施、世界に例を見ない研究記録になり、「地域の情報化」に新しい展望を示すものです。---

社会調査の集大成と言えるこの一冊、ぜひご覧ください。