2024年10月30日(水)、東京経済大学のキャリアデザインプログラムは、「キャリアデザインフォーラム2024 ~ピアサポート活動を通じて学生はどう成長するか?~」を、国分寺キャンパスの進一層館(フォワードホール)で開催しました。
本フォーラムでは、2017年度に開設したキャリアデザインプログラムが実施しているピアサポート活動の「ピアサポーター自身の成長」に注目。サポーター側の視点でみた際の成長の基点やプロセスのほか、ピアサポート活動のあり方について考えを深めるための教員報告や学生発表、特別講演、パネルディスカッションを実施しました。
キャリアデザインプログラム主任の北山聡准教授(コミュニケーション学部)は、冒頭の教員報告で「キャリアデザインプログラムの大きな魅力は、学生の主体性が発揮できることである」と述べ、本学キャリアデザインプログラムの教育内容とピアサポート活動の概要を説明。学生発表では、6期生の学生3名が自身のピアサポート活動を通しての成長について語り、目的志向を手に入れて納得感と自信をもって行動に移すことができるようになったことを発表しました。
特別講演では、京都産業大学共通教育推進機構の松尾千晶准教授が「京都産業大学におけるピアサポート活動の実践例について」と題して、京都産業大学の多様なピアサポート活動の中から、学生ファシリテータとF工房(ファシリテーション工房)で学生の主体性が発揮されている実例を講演いただきました。京都産業大学内で「ファシリテーション」を普及する拠点であるF工房では、学生の主体的な学びを支援することを重視し、教職員と学生ファシリテータが協働して学生が身構えずに参加でき、自らチャレンジしたくなるようなワークショップと場づくりを行っている工夫例を報告。松尾准教授は、学生ファシリテータは目的と対価を自己の成長と捉えている傾向があることを語り、今後に向けて学生一人ひとりの成長を数値化・言語化していきたいといった構想を紹介いただきました。
最後に、松尾准教授と北山准教授、田村寿浩特命講師、6期生の学生3名がパネルディスカッションを行い、教員視点でなく学生視点でピアサポート活動を行う際に感じるギャップや、ピアサポート活動の今後の展望などについて議論しました。松尾准教授は、実際に体験することが成長実感につながる一方で、その成長実感を得るための負荷をどう乗り越えるかについて、先輩学生が実践する様子や学生同士がお互いをロールモデルとして、人が人に伝えていくことが重要であると語りました。
キャリアデザインプログラムの詳細はこちらから:キャリアデザインプログラム
開会のあいさつ
近藤浩之副学長(キャリアデザインプログラム運営委員長 )
教員報告
北山聡コミュニケーション学部准教授(キャリアデザインプログラム主任)
学生発表
キャリアデザインプログラム6期生