東京経済大学全学共通教育センターの上野麻実教授は2025年7月7日(月)、国分寺キャンパス厚生会館の和室で、日本の古典遊戯である「投扇興」(とうせんきょう)を体験するワークショップを開きました。
このワークショップは、「投扇興」を実際に体験し、百人一首に触れながらくずし字を学ぶことを目的として、「総合教育ワークショップ(くずし字いろは入門)」の授業の一環として行われました。
投扇興は、畳一帖分離れた距離から扇を投げ、台の上に置かれた「胡蝶」と呼ばれる的を落とす日本の伝統遊技の一つで、落ちた扇と胡蝶の位置や形によって点数が決まり、得点に応じた百人一首が詠みあげられます。
学生らは、日本投扇興保存振興会の代表、本寿院の三浦尊明住職から扇の投げ方や点数の計算方法を教わった後、学生同士で勝負を行い、得点の高かった4名がトーナメント形式で競い合いました。
決勝戦では両者が和服を身にまとい、得点が入るたびに歓声と拍手が沸き起こるなど、会場は一体感に包まれていました。
優勝した村田陸さん(経済・1年)は、「初めての経験だったが、とても楽しかった。くずし字を読むのは難しいが、これを機にもっと頑張りたい」と、今後の学びへの意欲を語っていました。