公法学を主な研究分野として、さまざまな自治体で子どもの権利救済委員(子どもオンブズマン)も務める東京経済大学現代法学部長 野村武司教授の「身近に潜む子どもの権利~家庭・教育現場・社会の中で身近な大人ができること」と題したコラムが、武蔵野市の「子ども・子育て応援フェスタ」特設サイトに掲載されました。
武蔵野市では、毎年11月20日を「子ども権利の日」と定めており、今年は10月1日から11月30日の間、「子ども・子育て応援フェスタ2025」を開催。コンサートや講演会など、子ども権利を尊重するさまざまなイベントを実施するということです。
特設サイトに設けられた「子どもの権利コラム」では野村教授がインタビュー形式で答えている様子が掲載されています。このコラムによりますと、子どもの権利を守るため、身近な大人が社会・家庭・教育現場の中でどのように子どもたちと関わっていくべきかについての解説が紹介されています。野村教授は、1994年に子どもの権利条約が批准される前後から自治体の条例や仕組み作りを研究し始めたことを振り返り、2023年施行の子ども基本条約を経て、現在では子どもの権利が共通言語化されたことを指摘しています。子どもたちの関わり方について、子どもの声を踏まえて制度改善を行う第三者機関の意義や、子どもを成長の主体として指導に反映する教育文化の重要性、子どもが安心して気持ちを話せる場としての家庭の必要性について解説しています。
野村教授は、身近な大人の幸せが子どもの権利保障と幸せにつながるとして「大人がまず幸せでいてください。大人が幸せでなければ子どもは幸せになれません」と川崎市で子ども権利条約ができたときに子どもたちが大人に語ったメッセージを紹介しています。
教員紹介:野村 武司(ノムラ タケシ)
コラム記事はこちらから:子どもの権利コラム 子ども・子育てフェスタ2025
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