国分寺市教育協会と東京経済大学の共催による「第43回市民大学講座」が、2025年9月27日(土)、本学国分寺キャンパスで開催されました。
戦後80年という節目の年を迎えるにあたり、今年度の講座は「現代社会を考える2025 ~戦後80年の重みからの教え~」をテーマに、9月から11月にかけて全8回を対面形式で実施されます。
この日は、2号館B301教室で開講式が行われ、国分寺市から丸山哲平市長と古屋真宏教育委員会教育長が、本学から現代法学部教授の加藤一彦生涯学習推進委員会委員長が登壇し、代表して丸山市長が挨拶しました。
続いて、ポピュラー音楽に詳しい、本学コミュニケーション学部の山田晴通教授が「歌謡曲で聞く戦後の東京、あるいは、記憶から歴史への移行について」をテーマに講義を行いました。
山田教授は、“ブギの女王”として戦後、一世を風靡した笠置シヅ子の「東京ブギウギ」や映画俳優や歌手として活躍した灰田勝彦の「東京の屋根の下」といった当時のヒット歌謡曲を取り上げ、歌詞に込められた戦後の東京の情景や、歌手・作曲家の生きた時代背景を丁寧に紐解きながら、国民の目線から見た戦後の姿について解説しました。
講義後半には、AIを活用した簡単な実験も行われ、受講生は現代的な視点も交えた多角的な解説に熱心に耳を傾けていました。
講義終了後、多くの参加者が山田教授に質問や感想を伝えるなど、知的好奇心にあふれる熱気が感じられました。
次回の市民大学講座は、10月4日(土)、国分寺キャンパスの2号館B301教室で、国分寺市教育委員会市史編さん室の宮沢歩美学芸員が「戊辰戦争と国分寺の村々」をテーマに行うことになっています。
学生広報スタッフ 経済学部2年 光野将生