
国分寺市教育委員会と東京経済大学の共催による「市民大学講座」の第2回講義が、2025年10月4日(土)、本学国分寺キャンパス2号館B301で開催されました。
今回の講義では「戊辰戦争と国分寺の村々」をテーマとして、国分寺市教育委員会市史編さん室の宮澤歩美学芸員が、史料から読み取れる当時の国分寺市の様子について講義を行いました。宮澤学芸員は、実際に保管されている史料の写真をスライドに映し、そこに書かれている内容を説明して、戊辰戦争が国分寺村周辺に与えた大きな影響について詳しく解説しました。
講義終了後に行われた質疑応答では、参加者から「当時の村人たちは多くの負担を強いられていたが、なぜすんなり受け入れたのだろうか」といった質問が上がり、宮澤学芸員は「村人たちは代官の命令に従っていたので、疑問に思わなかった可能性があり、また、ほかの地域の文献に記されていることを参考にするならば、従うことの引き換えとして納物のノルマを減らしてもらっていたのではないかと考えられる」と、返答するなど、教室は意欲的に学ぶ市民の方々の熱気に包まれていました。
戦後80年という節目の年を迎えるにあたり、今年度の講座は「現代社会を考える2025 ~戦後80年の重みからの教え~」をテーマに、9月から11月にかけて全8回を対面形式で実施されます。
次回の市民大学講座は、10月11日(土)、本学国分寺キャンパス2号館3階B301教室で、本学経済学部の井上裕行教授が「政府は景気をコントロールできるのか?―戦後日本のマクロ経済政策運営を考える」をテーマに行う予定です。
学生広報スタッフ 経営学部1年 相田莉緒