東京経済大学経営学部の小木紀親ゼミは、株式会社REMAREとコラボレーションし、ペットボトルのキャップをアップサイクルしたコースターを
製作・販売する活動に取り組んでいます。
今回、この取り組みについて、ゼミ長を務める飯塚心夢さんと、デザイン担当の飯沢実桜さんに話を聞きました。
Q:まず、どのようなきっかけで、この活動が始まったのでしょうか。
A:環境問題への意識が高く、斬新な製品を生み出しているREMAREさんと協働させていただくことになったことがきっかけです。同社は環境問題
に先駆的に取り組んでいる名古屋市を拠点にしていて、東京経済大学のSDGs宣言にも合致するテーマだと考え、この活動に参画しました。
Q:具体的にどれくらいのキャップを集め、コースターを製作したのですか?
A: 5月中旬から7月中旬の約2ヶ月間で、12,500個のペットボトルキャップを集めることができました。それをREMAREさんに引き渡して、加工し
ていただき、200枚のオリジナルコースターを製作しました。
Q:12,500個ものキャップを集めるのは大変だったと思いますが、特に苦労した点は?
A: はい、キャップを集めるのが一番大変でした。ゼミ生だけでは到底、目標とするキャップ数に届かなかったので、ポップを作って学内で周知
したり、ゼミ生のアルバイト先にも協力を呼びかけたりと、国分寺市全域からキャップを集めました。また、集めたキャップを一つひとつ洗
浄する作業も地道で大変でした。
Q:そんな苦労を乗り越えて、この活動で感じたやりがいは何ですか?
A: ポップや包装のデザインを自分たちで考えて、それが実際に形になっていくプロセスは大きなやりがいでした。また、活動を始めた当初は
「みんなこの活動に無関心なんじゃないか」と思っていたのですが、次第に協力の輪が広がり、「自分の行動で多くの人の協力を引き出し、
環境問題に貢献することができる」と実感できた点も、大きな喜びでした。
Q:コースターを販売するにあたって、工夫していることはありますか?
A:販売促進については、複数のアプローチを考えています。まず、ゼミで運営しているInstagramなどのSNSを活用した広報活動を積極的に行い
ます。また、販売場所についても、学内の大学生協での販売を皮切りに、今後は西国分寺駅など多くの方々が日常的に利用する場所での販売
も予定しています。さらに、地域のイベントに参加して販売を行うことで、地域の方々にもこの取り組みを知ってもらう機会を増やしていく
予定です。
Q:この活動を通じて、将来に「活かせる」と感じることはありますか?
A:学外の方とのやり取りや、協力をお願いするためのコミュニケーションを通じて、社会で求められているスキルが鍛えられたと思います。今回
のような活動を通して「周りから評価される」経験を積めることは、大きな強みになると感じています。この取り組みだけでなく、国分寺の魅
力を市民の方々に伝える活動など、様々な社会連携活動があるのが小木ゼミの魅力です。
東京経済大学のゼミでは、今回のように企業や社会と連携した実践的な学びのほか、フィールドワークやワークショップなど、様々な学びを通じて
自らが考え学び続ける力を養います。