

東京経済大学と国分寺市教育委員会が共催する今年度4回目の「市民大学講座」が、2025年10月18日(土)、本学国分寺キャンパス2号館B301教室で開催されました。
今回は水島朝穂 早稲田大学名誉教授を講師に迎え「そもそも『憲法とは何か』を考える――「トランプ2.0」の歴史的逆走にいかに向き合うか」をテーマに講演が行われました。
講演は「憲法とは何か」という本質的な問いで始まり、水島教授は憲法の本質や立憲主義、憲法改正などについて、諸外国の事例も交えながら解説しました。
続いて、日本国憲法と安全保障政策に関して、集団的自衛権の行使容認や安全保障関連法制など、戦後の憲法解釈の変遷を検証するとともに、近年の防衛政策の動向や政治課題を多角的に説明しました。
さらに、国際情勢に関して「トランプ2.0」の時代における国際秩序の変化を指摘し、ウクライナ紛争や中東情勢、台湾有事といったリスク要因を挙げ、日本がどのように向き合うべきか分析を加えました。
講演中には水島教授がベルリンの壁の一片を示す一幕もあり、参加者は講演を通じて憲法に対する理解をより深めていました。
戦後80年という節目の年を迎えるにあたり、今年度の講座は「現代社会を考える2025 ~戦後80年の重みからの教え~」をテーマに、9月から11月にかけて全8回を対面形式で実施されます。
次回の市民大学講座は、11月8日(土)、本学国分寺キャンパス2号館3階B301教室で、本学経営学部の石田成則教授が「健康都市づくりの過去・現在・未来」をテーマに行う予定です。
学生広報スタッフ 経営学部1年 小野寺志結