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【経営学部】会計学が「過疎地域の交通弱者問題」を解く鍵に ―地域住民の「納得」により参加を生み出すメカニズムを解明。 日本発の研究成果が国際的に高い評価を獲得―

会計学を専門とする東京経済大学経営学部の井上慶太准教授,日本大学経済学部藤野雅史教授,神奈川大学経営学部尻無濱芳崇准教授による研究グループは,山形市における高齢者交通支援プロジェクトの事例分析を通じて,地域の新しい取り組みが住民に受け入れられ,参加が広がっていくためには「正当性」を獲得するプロセスが重要であることを明らかにしました。


一般的に,会計学は『お金の管理』に関する学問だと見られていますが,その本質は『情報を定量的に整理し,可視化することで,合意形成を図ること』にあります。
本研究は,会計学分野で蓄積されてきたアカウンタビリティ研究の視点から,地域施策の立ち上げ期における住民参加の成立メカニズムを解明したものです。本研究の成果は,国際的に評価の高い学術雑誌『Accounting, Auditing & Accountability Journal』※1に掲載され,世界的に注目を集めています。


【研究のポイント】

  • 地域の新しい取り組みにおいて住民の参加が広がるためには,人々が「もっともだ」と納得する正当性の獲得が重要であることを,会計学の視点を通して明らかにしました。
  • 高齢者交通支援プロジェクトの事例分析を通じて,取り組みが正当なものとして受け止められることで,住民が説明や議論に主体的に関与し,参加型アカウンタビリティが機能するプロセスを示しました。
  • 参加が成立する前段階に着目し,正当性の獲得が参加を生むというプロセスを示すことで,会計学におけるアカウンタビリティ研究の射程を拡張しました。


【今後の展開】

  • 本研究で示された知見は,高齢者の移動問題にとどまらず,防災,子育て支援,環境問題など,さまざまな地域課題への応用が期待されます。今後は,異なる地域や分野においても,説明や対話の仕組みであるアカウンタビリティがどのように機能するのかを解明していく予定です。
    本学は今後も,地域に根ざした実践的な研究と教育を通じて,持続可能な社会の実現に貢献していきます。


※1 『Accounting, Auditing & Accountability Journal(AAAJ)』は,会計,監査,アカウンタビリティ分野において国際的に高い評価を受けるトップクラスの査読付き学術ジャーナルです。1988 年の創刊以来,会計や監査が,社会,制度,ガバナンスとどのようにかかわるかを扱う先進的研究を発信し,世界中の研究者から強い支持を集めています。


プレスリリース


教員紹介:井上 慶太 准教授