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【コミュニケーション学部】“移動の価値”を再考 ~JAL連携による国際観光ワークショップ

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東京経済大学コミュニケーション学部の「国際観光ワークショップa」(担当:山原一晃特命講師)において、2026年5月19日(火)、日本航空株式会社(JAL)によるゲスト講義が行われました。このゲスト講義は、同科目の第4回から第8回(5月12日(火)~6月9日(火)、E302教室)にかけて行われる全5回のゲスト講義の一環で、日本航空株式会社JAL航空みらいラボ産学共創部次世代育成グループの関口幸治氏が講師を務めています。

ゲスト講義の2回目となったこの日は、コロナ禍で航空業界が受けた大きな打撃や、その困難をどのように乗り越えようとしてきたのかが語られました。新型コロナウイルスが流行した当時は「遠くへ移動すること自体が恥ずかしい」「飛行機に乗ることは控えるべきだ」という風潮が社会全体に広がり、同社はコロナ禍において未曾有の経営危機に直面していたといい、そのような厳しい状況の中で、同社は改めて「移動の価値」について見つめ直したことで立て直しを図ったことが語られました。

講義では、移動には人やモノを目的地まで運ぶという直接的な役割を指す「物理的価値」と、移動した先で生まれる「人と人とのつながり」や「人と地域との関係」によって生み出される豊かさや幸福感などを意味する「複合的価値」の2つがあると説明されました。 

単なる移動手段としてではなく、移動が社会や人々の生活にどのような影響を与えているのかを深く考えさせられる内容となりました。また、社会課題に対して「移動」がどのような役割を果たせるのかについても触れられ、社会の変化に応じて新たな課題を解決していく姿勢が求められることを学ぶ機会となりました。さらに、社会の仕組みや観光の価値、人々が観光を求める心理についての説明もあり、当たり前だと思っている身近な物事を改めて見つめ直すきっかけとなりました。

さらに、講義では日本の人口問題や生産年齢人口の減少に関するデータをもとに、今後の社会について考えるワークが行われました。時代の変化に合わせて社会や企業がどのように変化してきたのか、その歴史や経験、課題を乗り越えるためのノウハウについて学んだほか、地域の魅力を高め、人と地域との循環を生み出すための仕組みづくりについても紹介されました。受講する学生自身が能動的に考え、意見を出し合う場面も多く、実践的な学びにつながる時間となりました。

講義の後半では、日本国内に33もの姉妹都市関係を持ち、多くの日本人が往来しているハワイをテーマに事例研究が行われました。日本とハワイの歴史的な関係や現地の日本文化について学ぶだけでなく、ハワイの人口構造や人々の興味関心、行動心理についても詳しい解説がありました。

受講した学生の一人は「コロナ禍を経て、移動には人とのつながりや幸福感を生み出す価値があると再確認できた」「初めて知った『関係人口』という考え方が印象深い」という声や、「大打撃を受けながらも移動の価値を再定義し、事業の立て直しや社会課題の解決に生かす姿勢が素晴らしいと感じた」と語り、単なるアイデアにとどまらず、ビジネスとして社会に「実装」していく難しさと面白さに気づく声も寄せられました。 学生にとって社会を見る視点が広がる貴重なインプットの機会となるとともに、本科目の後半(第9回以降)では、このJALの実践知を武器に、学生自身が地域の課題解決に向けた「提言」を構築するグループワーク(PBL)に挑む予定です。

【参考】株式会社JAL航空みらいラボ

取材:学生広報スタッフ コミュニケーション2年 二瓶真理愛