東経大教員QUIZ
いま、マーケティングの分野においても「ビッグデータ」の収集・活用が進んでいます。例えば、ECサイト上で自分へのおすすめ商品が紹介されたり、スマホ片手に歩いていると目の前の店の広告が表示されたり、といったことは皆さんも経験したことがあるでしょう。
そんなビッグデータの一つが、ドラッグストアなどのポイントカードから抽出されている「ID-POSデータ」です。これは、何が・いくつ・どこで売れたかといった「商品」に焦点をあてたPOSデータに加えて、どのような顧客が・どんな頻度で買っているかといった「個客」の購買行動をも読み取れるデータのこと。
ドラッグストアなどで、自分が興味を持っている商品のクーポンがレシートに印字されたり、アプリ上で紹介されたりするのは、こうした仕組みがあるからです。ほかにも、顧客のニーズにフィットした売り場づくり、メーカーによるプロモーションやブランディングなど、ID-POSデータは様々なかたちで活用されています。
日本は、人口減少に伴い国内マーケットが縮小し続けています。こうしたビッグデータを活用することによって、顧客ひとりひとりの嗜好や価値観、行動を解明し、緻密にアプローチする「One to One マーケティング」は、今後ますます重視されていきます。