大学卒業以来、総合広告会社に勤めています。現在は、読売広告社に所属しておりますが、長年マンションやホテル、オフィス、エリア開発などのマーケティングやプロモーションの戦略設計、暮らしやニーズの調査やレポート、住まいの商品企画のご提案などを行ってきました。広告会社が不動産に関わっていると意外に思われるかもしれませんが、人々がどんな商品を求めているか、手に入れたいものになるようにマーケティングし、その良さを伝える仕事という意味では、その対象が「建物」であるというだけで、広告業にほかなりません。住まいというのは、人が人生のなかで購入する最も高価で重要な買い物だと思いますし、暮らしや地域のコミュニティといった「生活」に直結するものです。生活者の重要な営みに関わる責任と魅力を感じています。広告業というと、人に購買意欲を駆り立てるコマーシャルをつくる、という側面もありますが、私はそれより、「人」を探究する仕事だと思っています。建物を売ることで、買う人、住む人に真摯に向き合い、人それぞれの心地よさを想像し、理想のライフスタイルを実現するにはどうしたらいいかを考え抜く広告会社のマーケティングにやりがいを感じています。
数年前から葵マスコミ会のイベントに参加し、マスコミ業界の仕事内容や魅力、これからの課題など、包み隠さずお話ししています。積極的に話しかけてくる学生が多く、頼もしく思います。就職活動においては自分をアピールすることが大切です。広告業界の人は基本的に話すことが好きですし、あなたの課題解決をすることも苦になりませんので、質問したり相談したり、先輩をどんどん「活用」して構いません。一緒にこの業界を、もっと盛り上げていきましょう。