中学生の頃から弁護士になりたいという思いがあり、東経大の現代法学部に進学し、1年次は日本国憲法、民事法、刑事法などの基礎を学びました。後になって実感したのですが、法律の基礎をバランス良く学べるカリキュラムを組めるのは東経大ならではのことだと思います。2年次に総合教育演習で受講した高井良ゼミが、私に大きな影響を与えてくれました。自分の恩師となる方のそれまでの人生をインタビューして叙述する教育学系のゼミだったのですが、私は高校時代の先生にお話を伺うことにしました。実際にインタビューし、歩んできた道のりや人となりを知ることは、私の人間的な力を鍛えてくれたと思います。また当時、弁護士以外の道も考えていたのですが、このゼミで自分自身と向き合うことも多くなり、やはり自分は弁護士になりたいという決意ができました。3年次には法律をもっと深く理解するために、その中心となる憲法を知りたいと思い憲法研究の加藤ゼミを受講しました。このゼミで憲法をベースに他の法律を考えられる視野が持てるようになったと思います。また3年次には、もともと興味があった経営学部の科目である財務会計論も受講しました。この時の先生は勉強だけでなく進路の相談にも親身になって応えてくれました。働きながら弁護士をめざすか、それとも法科大学院に行ってめざすかを悩んでいた時のアドバイスが、大学院進学を選ぶ決め手になりました。その後、どの法科大学院に行くべきかなどは現代法学部ゼミの先生に相談に乗ってもらい、4年次の8月には希望する大学院に合格することができました。東経大のメリットのひとつは、全学部生が受講できるゼミ(総合教育演習)が開講されていて、そこで貴重な出会いが経験できることだと思います。先生はどの方も熱心で、質問や相談をすると学部に関係なく熱心に応えてくれたことに本当に感謝しています。大学生活では勉学の面はもちろん、周りの人を気遣える気持ちや日々の生活を大切にできるようになったことも成長できた点だと思います。