現代法学部
藤原 修 教授ゼミ
#平和 #正義 #人権 #歴史
核兵器の出現以来、戦争を防ぐことは人類にとって最大の課題となりました。戦争やテロの背景には、国家間・民族間の利害対立だけでなく、社会における貧困や格差、差別、地球温暖化などの環境破壊があり、またこれらの社会問題は、それ自体、人間らしい生活を脅かす、広い意味での人類的な平和の課題です。
日本の場合、平和憲法のもと、一見、長く戦争とは無縁の平和な社会のように見えますが、従軍慰安婦や徴用工問題にみられるように、かつての日本の戦争・植民地支配の歴史を巡って、近隣諸国との摩擦が絶えません。また沖縄への米軍基地の集中は、日本の安保政策の重大なゆがみを示しています。他方で、中国や北朝鮮との関係で、安保政策の強化や憲法改正などの主張も広まってきています。また、日本でも子どもの貧困やワーキングプアなどの格差が深刻化しており、障がい者や性的マイノリティ、ヘイトスピーチなどの差別、人権問題も発生しています。どこに問題があるのか、どうすればこうした問題を克服できるのか、歴史や政治のみならず、人間と動物との比較など、幅広い視点から、皆さんと共に学び考えていきたいと思います。
国際政治学/平和研究
平和学/国際関係論