日本の大学に留学したくて、日本国内の日本語学校に通っていた時に、インターネットで東経大の学生が出演する大学紹介動画を見つけて興味を持ち、オープンキャンパスに参加しました。そのとき、留学生をサポートしてくれた学生の対応が親切だったので、受験することを決めました。
経営学に興味があったので経営学部に入学しましたが、その他にも興味がある分野の授業がたくさんあり、総合教育科目もたくさん履修しています。そのひとつが芸術学。この授業では、自分の好きな芸術作品を取り上げ、作者や時代背景などを踏まえ、その作品が芸術にどのような影響を与えたかを、レポートとして書きます。この授業で日本語のレポートの書き方はもちろん、芸術に対する視野が広がったことは、大きな収穫でした。
ジェンダー論も興味があり受講しました。私の母国のミャンマーは仏教徒が約90%、イスラム教徒が約4%の国です。時代が変わりつつあるなかで、ジェンダーの意識も変わりつつあります。今、ジェンダー問題をどのように考え、どのように対応しているのかを知ることは、これからのミャンマーを背負う私たちにとっても重要な課題だと思います。
ゼミは関昭典教授の、多様な他者との交流を通じたセルフリフレクションを履修しています。このゼミは、さまざまな人とのコミュニケーションを通じて、自分を見つめ直すことがテーマです。ゼミに所属した当初はなかなか積極的に発言できませんでした。先生からも、もっと強く自分を出した方がいいというアドバイスをもらったのですが、自分を出すということがいまひとつピンと来ていませんでした。そんな私が変われたきっかけとなったのがネパールへの海外ゼミ研修でした。現地の学生はグループワークをしても、どんどん自分の意見を発言してスピーディに物事を進めていきます。日本の学生は、みんなの意見を聞き、合意をとりながら話を進めるので、時間がかかります。ネパールの学生を見ているうちに、自分にも彼らのような積極性があることを思い出しました。どちらの文化の方がいいというのではなく、私自身にもともとあった自分の性格を封じ込めていることに気づいたのです。それ以来、2つの文化を持ち続けて、それらをどうミックスするかが課題となり、ゼミでの研究テーマとしています。
将来は、日本や他国の企業で働いて、ビジネスのスキルや経験を積んだ後、母国の人々に貢献し、役立つ企業を立ち上げたいと考えています。