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「遠い問題」なのか── 『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち』が開く植民地主義の現在

東京経済大学全学共通教育センターの早尾貴紀教授の新著『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち』(皓星社、2025年4月)は、「遠い問題」として切り離されがちなパレスチナ/イスラエル問題を、日本の近代史と世界大の植民地主義の交差点から鋭く問い直しています。
日英同盟、満洲国、アジアにおける支配と収奪──日本がいかに帝国主義の側に立ち、「新世界秩序」の共犯者であったかを、明らかにしていきます。
本イベントでは、本書を起点に、パレスチナをはじめとする入植者植民地主義や人種主義の観点から、植民地主義とは過去のものではなく現在のものであること、いまもなお制度や社会の中で形を変えて継続している現実に目を向けます。

【日 時】2025年5月10日(土) 14:00〜16:00(13:30開場)
【参加費】無料(※後日、録画配信を行います)
【会 場】〒185-8502 東京都国分寺市南町1-7-34
     東京経済大学 国分寺キャンパス 5号館 E201教室
【参加方法】人数把握のため、以下フォームにお申し込みください。
      https://forms.gle/QYViiH9zjmhkN1i68
【主 催】第三世界研究会
     (お問い合わせ:leehenri■tku.ac.jp ■を@に変更)

【登壇者】

  • 早尾貴紀(はやお・たかのり)
    1973年生まれ。東京経済大学教員。専門は社会思想史。2002〜04年、ヘブライ大学客員研究員として東エルサレムに在住し、西岸地区・ガザ地区・イスラエル国内でフィールドワークを行なう。
    著書に『イスラエルについて知っておきたい30のこと』(平凡社、2025年)、訳書にジョー・サッコ著『ガザ 欄外の声を求めて』(Type Slowly、2025年)、共訳書にサラ・ロイ『なぜガザなのか――パレスチナの分断、孤立化、反開発』(岡真理/小田切拓との共訳、青土社、2024年)など。
  • 牧野久美子(まきの・くみこ)
    日本貿易振興機構アジア経済研究所主任調査研究員。専門は南アフリカの現代政治と国際関係。
    主要著作として、牧野久美子・佐藤千鶴子編『南アフリカの経済社会変容』(アジア経済研究所、2013年)、「反アパルトヘイトの旅の軌跡:「遠くの他者」との連帯のために」(大野光明・小杉亮子・松井隆志編『越境と連帯社会運動史研究4』新曜社、2022年)、「1980年代後半の日本の対南アフリカ政策」(『アジア経済』65(3)、2024年)など。
  • 李杏理(り・へんり)
    東京経済大学教員。専門は在日朝鮮人生活史、朝鮮ジェンダー史。
    主要著作として、「脱植民地と在日朝鮮人女性による攪乱 「解放」後の濁酒闘争からみるジェンダー」(『ジェンダー史学 = Genderhistory』(13)、2017年10月)、「在日朝鮮人女性にとっての交差性・複合差別を考えること」(『部落解放』(830)、2022年11月)、「在日朝鮮人にとっての家族と祭祀」(『季刊セクシュアリティ』(119)、2025年1月)など。