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失われていた大倉商業学校・大倉高等商業学校の旧校歌が復活 本学グリークラブによる合唱でいきいきと甦える

東京経済大学文化会グリークラブは2022年10月15日(土)、本学国分寺キャンパス大倉喜八郎進一層館(フォワードホール)で、失われていた校歌2曲の録音を行いました。今回復活したのは、いずれも本学の前身校である大倉商業学校(1900~1920)と大倉高等商業学校(1920~1944)の校歌です。

大倉商業学校の校歌「商業花と咲きてこそ」は「明治42、43(1909、1910)年頃、十周年記念祭直前に東京音楽学校の教師に依頼して」作成されたものです(『創立満十周年記念号』)。この校歌は当初から行事以外ではほとんど歌われず、現在では歌詞と楽譜が残されているものの、音源はまったくなく、歌われる機会もありません。

大倉高等商業学校の校歌「京(みやこ)の西南」は、現在も葵友会(本学同窓会組織)の会合で必ず歌われるもので、多くの卒業生には耳馴染みがあるものです。作詞は藤村作(ふじむら・つくる)東京帝国大学教授、作曲は慶応義塾大学の応援歌「若き血」で知られる堀内敬三です。ところが、本学120年史編纂の過程で、昭和3(1928)年の校歌制定時の作曲者は、国民歌謡「海行かば」で有名な信時潔(のぶとき・きよし)であることが判明しました。現在歌い継がれているものとは、歌詞は同一ですが、曲はまったく異なるものです。堀内版が作成されたのは昭和11(1936)年ですが、曲を変更した経緯はわかりません。

今回の録音により、歌うことも、聞くことも無くなっていた2つの校歌がグリークラブの歌唱で現代に甦えりました。編集作業が終わり次第、本学公式サイトよりお聞きいただけます。

※追記:こちらでお聞きいただけます 東京経済大学校歌


本学の校歌の変遷については『東京経済大学百二十年史資料編第二巻』の「補遺 校章と校歌等について」で詳しく紹介しています。