
東京経済大学コミュニケーション学部で社会学やメディア研究を行う大尾侑子 准教授のゼミ活動について、『広報会議 2026年1月号』(宣伝会議)の「メディア研究室訪問」で紹介されました。この特集記事は、マスコミやPR分野の未来の担い手の発掘を目的として、メディア研究等を行っている大学のゼミに取材しているものです。
「ファン研究を通し、好きなものを多角的に捉え直す」と題された記事によりますと、大尾ゼミの研究活動について、欧米のメディア・オーディエンス研究から発展した「ファン研究」に取り組んでいることを紹介。単なる趣味や「好きなもの語り」で終わらせず、社会学やメディア研究の視点から多角的に捉え直すことを目指しているほか、学生が大学生活の中で「ホッとできる居場所」作りを心掛けている点などが伝えられています。
ゼミの運営は学生主体で行われるのが特徴で、テーマ決めから学習素材選び、フィールドワークのエリア選定、グループ発表、メディア制作の方法まで学生同士で話し合って決めているということです。過去の研究テーマでは、「ディズニー映画とポリティカル・コレクトネス」(2024年)や、「労働と文化受容」の両立の困難さ(2025年)など、社会の動きや人々の生活に密着したテーマを議論したことが取り上げられています。
大尾准教授は「問題意識をもって学びを深め、仲間と自由闊達な議論を行うためには、好きなことや言いたいことを抑圧せずにいられる場が必要」と述べ、「ゼミ生には、自分の好きなものが好きな理由を自問自答する中で自己理解を深め、自分自身を愛せる人になってほしい」と語っています。
教員紹介:大尾 侑子(オオビ ユウコ)
学部紹介:コミュニケーション学部