創立120周年記念事業として、およそ1年半をかけたプロジェクトが2020年10月に竣工しました。
大学と地域とを結ぶ「縁結び」をコンセプトとし、環境に配慮した水と緑の空間を整備し、学生や教職員、地域の人々に愛される場づくりを目指しました。
本学創立120 周年記念事業である新次郎池周辺整備工事は、2020年2月に着工しました。 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、工期に若干の影響はありましたが、無事10月に完成の運びとなりました。
「展望パーゴラ」「森のデッキ」など、国分寺崖線の自然の景観を生かしながらも居心地の良い空間をつくりだしています。また「木漏れ日の道」は散歩をしながら思索を巡らせることのできる小径になっています。四季によって変化する森の中で、風と緑に触れながら、穏やかな時間の流れを感じてみてください。
束京経済大学国分寺キャンパスは、国分寺崖線に位置し、崖線に沿って広がる「緑の回廊」の一部をなしています。かっての武蔵野の自然が色濃く残され、 多種多様な動植物が生息する環境が維持されています。本学がこの国分寺の地に移転してきてから、70年以上守り育ててきて、今や貴重な都市のオアシスともなっているこの森を、わたしたちは「東経の森」と名付けました。
この森の中には、本学第四代学長北澤新次郎にちなんで命名された「新次郎池」があります。武蔵野台地の地下水が崖線から湧出し、湧水による豊かな水辺の環境が生まれています。
森の中は、さえずりの森、みどりのトンネル、新次郎池のほとり、日だまり広場、どんぐりの森という特徴的な 5つのエリアに分かれています。それそれに特徴的な植生が見られるとともに、 さまさまな野鳥の鳴き声が奏でる音色も感じることができます。
斜面樹林をくぐり抜ける 「森の回廊」は、階段幅が広く、手すりもついて、森のデッキへより安全にアクセスできるようになりました。
パーゴラがある展望ゾーンです。新次郎池および池周りの緑を眺望できるデッキには小規模のゼミや交流会もできる円状のベンチや電源コンセントもあります,
水辺の憩いの場(親水空間) として整備しました。池周りのウッドデッキは東経大のシンボル「葵」の葉形を意識したもので、周辺にはフタバアオイを移植しました。
大学と地域を結ぶ「縁結び」のゾーンとしても活かしていきます,
既存木を活かした芝草と杭木舗装で構成された広場空間です。新次郎池を眺めるテラスデッキを新設しました。
向井武文名誉教授(故人)ご遺族からのご寄付により整備し、向井坂と命名しました。道幅を広くし歩きやすい坂道になりました。
既設階段を改修し、一部に手すりも設置しました。また、夜間も安全に歩けるように足元灯を配置しました。
以上 写真提供:グラック
創立120周年記念事業のひとつ「国分寺キャンパス整備事業」が2025年よりスタートします。