現代法学科
現代の諸課題の発見と解決に必須の法と政策を学び
公正で持続可能な共生社会をめざします
4年間を通じて少人数授業(15 ~ 20 人程度)を開設し、学生と教員、学生相互がそれぞれの問題意識や理解度を確認しながら学びを深めていきます。2年次以降は6つのプログラムのいずれかに所属し、知識の習得と考察を重ねます。現実の社会問題を解決するための法的アプローチという視点を重視し、同時に政策のあり方について考えていきます。また、法律の知識を生かした職業に就きたい学生や、国家公務員・地方公務員をめざす学生をサポー トする取り組みも行っています。
デジタル技術の進化と普遍化にともなって、情報と法を巡る問題の多くが、最新の技術的知見を前提にしないと対処できないものとなってきました。また、そうした知見を得たとして も、従来の法理論では十分に処理しきれない問題も増えています。こうした状況において私 は、むしろ過去の事象を振り返って見ることが大切ではないかと考えます。これまでの人問 の長い歴史において、情報の流れへの「抑圧」と「自由を求める営み」はたえず繰り返されてきました。遠回りなようにも見えますが、 「歴史のなかにこそ、現状に対処する良きヒント がある」というのが本講義の考え方です。
家族法とは一般的に、夫婦・親子といった家族関係の権利義務を規定する民法の「第4編親族」と、人が亡くなったときの財産の継承ルールを規定する「第5編相続」を指します。身近なテーマなので、誰でもイメージしやすく民法の入門絹に適していると言えるでしょう。家族法は、家族や親族の生活関係を規律するために存在しますが、それらの幸福とは何かを 考えるときさまざまな家族のあり方を受け入れられるような多様な価値観を養うことも重要視しています。それは、家族法だけではなく「法」とは何か(どうあるべきか)を考えるヒントにもなり、皆さんがこれから出会う人や出来事に対する向き合い方の指標となるはずです。