現代法学科
現代の諸課題の発見と解決に必須の法と政策を学び
公正で持続可能な共生社会をめざします
4年間を通じて少人数授業(15 ~ 20 人程度)を開設し、学生と教員、学生相互がそれぞれの問題意識や理解度を確認しながら学びを深めていきます。2年次以降は6つのプログラムのいずれかに所属し、知識の習得と考察を重ねます。現実の社会問題を解決するための法的アプローチという視点を重視し、同時に政策のあり方について考えていきます。また、法律の知識を生かした職業に就きたい学生や、国家公務員・地方公務員をめざす学生をサポー トする取り組みも行っています。
家族の幸福とは何か?
家族法とは一般的に、夫婦・親子といった家族関係の権利義務を規定する民法の「第4編 親族」と、人が亡くなったときの財産の継承ルールを規定する「第5編 相続」を指します。身近なテーマなので、誰でもイメージしやすく民法の入門編に適していると言えるでしょう。家族法は、家族や親族の生活関係を規律するために存在しますが、それらの幸福とは何かを考えるとき、さまざまな家族のあり方を受け入れられるような多様な価値観を養うことも重要視しています。それは、家族法だけではなく「法」とは何か(どうあるべきか)を考えるヒントにもなり、皆さんがこれから出会う人や出来事に対する向き合い方の指標となるはずです。
この授業で扱う独占禁止法は、企業同士の取引や消費者に対する取引のなかで、企業が守らなければならない競争に関するルールを定めたものです。 談合やカルテルは、企業同士が相談して価格を歪めるものですし、ひとつの企業が自社の製品だけを売るように販売店に圧力をかけることは、自由な競争を歪めます。消費者や企業の自由な選択権を奪う行為を規制するのが独占禁止法であり、それを取り締まるのが公正取引委員会です。独占禁止法は建設業界やメーカーだけでなく、アプリや芸能、スポーツまであらゆる業界を規制対象としているので、授業では必ずそれぞれの市場構造を考えるようにしています。その商品をつくる企業、運ぶ企業、保管する企業、売る企業など業界分析力がつきますから、就職活動にも必ず役に立つと思います。