現代法学部
花本 広志 教授ゼミ
#交渉 #法的思考と法的議論の能力 #市民としての基本的な資質と能力 #よりよく生きるための理論と技法
「交渉」というと、「かけひき」や「だましあい」といった悪いイメージがあるかもしれません。確かに、実際に、そのような交渉が行われることもあるでしょう。しかし、それは、交渉の一面、それも病理現象にすぎません。むしろ、私たちの人生は、他者との関係を「交渉」によって構築していくプロセスにほかなりません。交渉の理論と技法を習得することは、他者とのよりよい関係性を構築する理論と技法、すなわち、より善く生きるための理論と技法を学ぶことだと言われています。そして、そのことは、市民社会における自立した市民としてのあり方を学ぶことでもあります。交渉では、法が基準として機能します。また、交渉の結果としてされた合意は法に代わります(私的自治・契約自由の原則)。本ゼミでは、模擬交渉や模擬調停・模擬仲裁などに取り組みますが、それは、法を学ぶことを通じて身につけた法的思考力を鍛え、具体的な事案のなかから、そこに適合的なルールを発見し、あるいは創り出す能力を習得し、訓練することにもなります。
民法(財産法)/法曹養成教育・法学教育
民事法基礎/契約法/消費者問題と法/ 基礎演習Ⅰ・Ⅱ/社会法学入門