経済学部
横川 太郎 准教授ゼミ
#現代資本主義 #金融 #ポスト・ケインズ派 #グループ論文
このゼミでは金融の視角から経済停滞、不安定性、格差拡大を考えることをテーマとしています。
このように書くと、1980 年代以降のアメリカなどの先進資本主義国で、金融の影響力が拡大して、それが金融不安定性や格差拡大に繋がっているといった抽象的で複雑な問題に取り組むゼミだと感じてしまうかもしれません。もちろん、そういった問題に取り組んだゼミ生もいます。しかし、必ずしも大きな問題に取り組まなければならないという訳ではありません。例えば、最近話題の「新NISA」導入も日本の経済停滞や格差拡大の問題と無関係ではありませんし、投資を行えば直接・間接に株式市場に関わるため、金融不安定性の問題と無関係になり得ません。こうした日常生活への金融の浸透と、それによって生じる影響も金融の視角から経済停滞、不安定性、格差拡大を考えるというゼミのテーマに繋がるわけです。
ゼミでは、こうした問題を入口として、歴史・制度・理論の側面から私たちが暮らす資本主義経済を多角的に理解する力を身につけることを目指しています。
金融制度/金融不安定性/金融化
現代資本主義論/社会経済学入門