資本主義や近代システムの「例外」が起きている。その象徴がゼロ金利だ。資本とは利息のつくお金であるのに、利息がつかない。一方、21世紀に入って資本の利潤率は8%と上昇傾向にある。本来、付加価値からしか生まれない利子と利潤は同じ方向に動くはずだがそうはなっておらず、現在財(消費財)と将来財(投資財)の選択を決める利子の機能が消滅している。
「正常は何物をも証明せず、例外がいっさいを証明する」(シュミット)ように、「例外」が意味していることを探ると、この400年の近代システム、あるいは800年の資本主義が人類史上において「例外」いわば過渡期で、古典派のいう「定常状態」が「常態」化へ進行しているといえよう。
日 時 | 2023年6月24日(土)開演 15:00~(開場 14:30) |
会 場 | 東京経済大学 国分寺キャンパス 大倉喜八郎 進一層館(フォワードホール) ※お車でのご来場はご遠慮ください。 国分寺キャンパスへの行き方 |
参加費 | 無料 ※6歳以下のお子様は入場することができません。 |
申込方法 | 事前申込制。 本学公式サイトからもお申込みいただけます。(電話では受け付けておりません) ※FAXまたは郵送でお申込みいただいた場合は、入場券を郵送いたします。 ※本学公式サイトからお申込みいただいた場合は、受付返信メールをもって入場券と させていただきます。 |
申込受付期間 | 2023年6月19日(月) ※定員に達し次第、申込受付は終了となります。 |
定 員 | 先着250名 |
主 催 | 東京経済大学・大倉喜八郎記念東京経済大学学術芸術振興会 |
問い合わせ先 | 東京経済大学 広報課 電話(042)328-7900 FAX(042)328-7768 Eメール pr■s.tku.ac.jp(■を@に変更) |
法政大学法学部教授(現代日本経済論)
経済学者
早稲田大学政治経済学部卒業。埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミスト等を経て、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)、内閣官房内閣審議官(国家戦略室担当)などを歴任。
著書に「次なる100年―歴史の危機から学ぶこと (東洋経済新報社)」「終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか(日本経済新聞出版社)」「資本主義の終焉と歴史の危機(集英社新書)」など。
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