2025年7月4日(金)、東京経済大学コミュニケーション学部国際コミュニケーション学科の専門科目「多文化社会で働く」(担当:小山健太准教授)にて、株式会社おてつたびの代表取締役CEOである永岡里菜氏によるゲスト講義が行われました。
株式会社おてつたびは、地域の季節的・短期的な人手不足をキッカケに地域の関係人口を創出するマッチングサイト『おてつたび』を運営しています。『カンブリア宮殿』『ガイアの夜明け』などの経済テレビ番組でも取り上げられて注目されている企業で、永岡社長は日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2025」も受賞しました。2025年6月、東京経済大学コミュニケーション学部が株式会社おてつたびと連携を開始したことで、今回のゲスト講義が実現しました。
おてつたびとは、「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた造語で、人手不足に悩む地域の農家や旅館およびホテルと旅行者をつなぐ人材マッチングサービスです。お手伝いという新しい旅の目的を作ることによって、著名な観光名所ではない地域にも人が訪れ、地域の人手不足の解消だけではなく、地域活性化や地域のファン(関係人口)の創出を目指しています。国際交流ができたり、語学を活かせるおてつたびもあります。
ゲスト講義では、おてつたびの事例をたくさん紹介していただき、「職業体験ができる」「新しい経験で、視野を広げることができる」「地域の人と触れ合える」「参加者同士と知り合える」など、おてつたびを通じた学びや成長について具体的に説明していただきました。
また、おてつたびの学びのプロセスである「自分を知る、未知との遭遇、内省」のうち、「自分知る」ためのワークを授業内で実施していただき、受講生は異文化経験に向けた準備を体験することができました。
ゲスト講義を受けた学生からは、「多文化社会で必要な柔軟な対応力を、おてつたびで身につけることができることを学んだ」「コンフォートゾーンから抜け出し、ラーニングゾーンで挑戦し続けることの大切さを実感できた」「おてつたびの仕組みは、単に労働力を提供するだけでなく、人と人、文化と文化をつなぐ『橋渡し』としての役割を果たしていると感じた」などのコメントがありました。
担当教員の小山准教授は「多文化社会で活躍するためには、異文化経験から学習する力が求められます。おてつたびは、国内で異文化を経験することで、自分を見つめ、自分の幅を広げることができる貴重な学びの場です。とくに、国際コミュニケーション学科生は海外研修に加えて、国内でもおてつたびに参加することで、在学中にたくさんの異文化経験をして大きく成長してほしいです」とゲスト講義を振り返りました。
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TOKECOM note:「おてつたび」との連携とコミュニケーション学部の現在