メディア社会学科・国際コミュニケーション学科
現代のコミュニケーション環境における、さまざまな課題を発見し、
解決のための創造的な構想を示せる人材を育てます
人と人の間や企業・組織、また異文化間において行われるコミュニケーション、そしてコミュニケーショ ン手段であるメディアや言語表現の理論と実践を学びます。コミュニケーションのあり方を考え、多様化する社会、文化のなかで良好な関係を築く力とともに、情報社会が抱える課題を見出し、快適なコミュニケーション環境を創造する力を養います。
そのような考え方を発展させ、2022年度からは「国際コミュニケーション学科」「メディア社会学科」の2 学科体制になります。
マスメディアやソーシャルメディアなど、個々のメディアの特性を踏まえたリテラシーの向上をめざします。講義科目とワークショップ科目を連動させ、表現力を鍛え、メディアテクノロジーを使いこなす力を養います。さらに「メディア× 国際」の専門性を掛け合わせた学びを展開。メディアリテラシーを活用し、国際的な視野から考え、行動できる人材を育てます。
グローバル化が進む現代社会を、ヒト・モノ・コトが国境を越えて移動する「移動/モビリティ」の観点から考察します。異文化体験や語学科目等を通じて、異文化に柔軟に対応する力と、コミュニケーション手段としての英語力を養成。学科を横断しながら、国際とメディアの専門性を深め、国際的な視野と多様性への理解を基盤に、メディアを活用できる人材を育成します。
皆さんもよく用いているであろう、ソーシャルメディアを学問的に扱う授業です。ソーシャルメディアは情報通信技術の発展と普及のなかで現れたサービスで、InstagramやTikTokのようなSNSやYouTubeのような動画共有サービスが含まれます。この授業ではただ使っているだけでは気づきにくいソーシャルメディアの特徴を取り上げながら、ソーシャルメディアの社会への影響を考えていきます。ソーシャルメディアのない時代から、ソーシャルメディアが使われる時代になってどう変化してきたのでしょうか。また、ソーシャルメディアの普及でどのような問題が生活のなかに生じてきたのでしょうか。授業を通じてソーシャルメディアをコミュニケーション学の立場から分析する力を養っていきます。
「いい観光地」とは何でしょうか。これを考えるには、観光客目線だけでなく、地域住民の立場に立つことも大切です。観光が地域社会に与える影響にはさまざまなものがあります。例えばアニメ「ガールズ&パンツァー」で人気が出た茨城県大洗町の地元商店の方は、「若い人たちが来てくれてうれしい」と、聖地巡礼の観光客を歓迎しています。一方で「スラムダンク」の聖地となった神奈川県鎌倉市のとある踏切では、一部の観光客による危険な横断などが問題になってしまいました。こうした負の側面を解決するにはどうしたらいいのか。消費されるのではなく、地域の活性化や好循環を生む観光とはどんなものか。そうしたことを、この授業ではゲストとホストの双方の視点から考えます。観光業界はもちろん、地域創生を担う公務員等に興味がある学生も多く受講してほしいと思います。