東京経済大学コミュニケーション学部は、地域の人手不足解消と関係人口創出を目指す株式会社おてつたびと2025年6月に連携を開始し、学生のキャリア教育を推進しています。
その一環として、2025年10月20日(月)、コミュニケーション学部1年生全員が履修するキャリア科目「キャリアデザイン入門」(担当:小山健太准教授)で、株式会社おてつたびの芳倉綾音氏によるゲスト講義が行われました。
株式会社おてつたびは、「お手伝い(短期アルバイト)」をしながら「旅」することで、地域の人手不足解消や関係人口の創出につなげるマッチングサイト『おてつたび』を運営。『カンブリア宮殿』『ガイアの夜明け』などの経済番組でも取り上げられるなど、注目を集める企業です。
芳倉氏は講義で、「おてつたび」の多様な事例を紹介し、知らない地域に飛び込み、臆せずにコミュニケーションを取る経験が、多様な価値観への理解を深め、将来のキャリア形成に役立つと伝えました。国際交流や広報・PRといった多岐にわたる仕事に触れる機会があることも紹介し、「学び」を「経験」として実践することの重要性を強調しました。
芳倉氏は、参加者の感想を共有しながら、地域ならではの仕事や深い交流、新たな出会いが「おてつたび」の大きな魅力であると説明しました。全く知らない地域での初めての経験を通じ、自身の視野になかった考え方や見解を得たことで、知らなかった自分を発見し、今後のキャリアや人生に影響を与えたという声が参加者から多く聞かれると伝えました。
講義の後半には、自己理解を深めることを目的としたワークショップも実施され、学生たちは積極的に参加していました。
受講した学生からは、「東京にいたらできないようなお仕事ができたり、旅先の多くの人との交流でいろいろ感じることや学びがあり、将来の選択肢の幅を広げられそうだと思った」「今まで行ったことがない、知らない地域に行けるだけでなく、その地域でお手伝いすることで、旅行するだけでは見えてこなかった地域の魅力を感じられると思った」などの声が寄せられました。
担当教員の小山准教授は「おてつたびは、働く体験を通じて、多くの学びを得られる貴重な機会です。今回のゲスト講義をきっかけに、多くのコミュニケーション学部生が実際におてつたびに行き、その経験を自身のキャリア形成に活かしていくことを期待しています」と今回の授業を振り返りました。
■『おてつたび』について
『おてつたび』とは、「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた造語で、人手不足に悩む地域の農家や旅館およびホテルと旅行者をつなぐ人材マッチングサービスです。お手伝いという新しい旅の目的を作ることによって、著名な観光名所ではない地域にも人が訪れ、地域の人手不足の解消だけではなく、地域活性化や地域のファン(関係人口)の創出を目指しています。
関連リンク:
TOKECOM note:「おてつたび」との連携とコミュニケーション学部の現在
